見えにくい子の理解のために

視覚に障害があっても、目を使って生活や学習ができる状態を弱視といいます。   弱視の定義は色々な立場によって違 ってきますが、学校教育の立場では、メガネなどを使った両眼の矯正視力が、だいたい0.02〜0.3の者とされています。

 大まかには見えてはいるのですが、メガネをかけても十分には見えない状況ですから、なかなか周りの人には理解してもらえないことが多いようです。  弱視児の行動や発達には障害のない子供達と共通した部分もたくさんありますが、特有の困難さも持っていて、周囲の配慮を必要としています。

ただ、一口に弱視といっても、自分の手の届く範囲の状態がようやくわかる程度(0.02位)から、 日常生活には特に不便を感じないけれども、黒板の字が見えにくかったり細かいものが見えにくかったりするためにちょっとした配慮を必要とする程度まで様々です。

 これから挙げる例は、必ずしもすべての弱視児に当てはまるもではあり ませんが、弱視の子供達が、視力を上手に使いながら生活を楽しみ、学習を進めていけるように、まわりが理解し、心がけることについて考えてみましょう。