自信をつけられる学校 〜安全・安心・安定した学校〜

1.教育目標

豊かな人間性と豊かな知力、健やかな身体の調和のとれた、また生涯を通して社会の中で自己を活かし、学び続けることのできる人間の育成を目指して、以下の教育目標を設定する。

  1. 思いやりをもち、互いに助け合う生徒の育成
  2. 深く考え、互いに学び合う生徒の育成
  3. 素直で、心身共に健康な生徒の育成

2.基本方針

学校の自主性・自立性を発揮するとともに、迅速な改革を図り、特色ある教育・特色ある学校にする。このため、組織的・機動的なシステムを確 立し円滑な学校運営の下に、次の事項を推進し、学校の教育目標を達成できるようにする。

ア 人権教育

学校の教育活動全体を通して、思いやりの心をはぐくみ、互いに認め合い・支え合う精神を発揮し、あらゆる偏見や差別をなくすことに努める。

イ 確かな学力

  1. わかる授業や自ら学び自ら考える授業を行い、互いに学び合うことを通じて、確かな学力の定着を図る。基礎・基本の定着を徹底するとともに、体験的な学習や問題解決的な学習を積極的に取り入れ、生徒の興味関心や個性に応じた指導の工夫を図る。また、朝読書や学習コンテスト、補充学習等を行い学力の向上に努める。
  2. 選択教科は学校選択とし、理科・数学・外国語の、基礎・基本の徹底に努める。
  3. 授業の受け方、自主学習の進め方、会議の進め方など学び方の指導を行うとともに理解力・想像力を養うため読書の奨励、学校図書館の利用を推進し知的活動の基礎・基本を身に付けさせる工夫を行い、生涯にわたり知的創造を行う礎を築く。

ウ 心と体の健康教育

  1. 道徳教育や教育相談の充実を図り、心の教育を推進する。道徳の時間では道徳の内面的価値を深め、道徳的な態度や実践力を養う。また、教育相談的手法や啓発的体験を積 極的に取り入れ、人を思いやる気持ちや豊かな人間関係を築く。
  2. 望ましい生活習慣を身に付けさせるとともに、規範意識を養いルールを守り明るく充実した学校生活を送ろうとする態度を育成する。
  3. 命の教育や薬物乱用防止教育、食に関する教育の充実を図り、健康教育を推進する。

エ 9年教育

小中学校9年間を見通した学校教育の推進のため、関係小学校との連携活動の充実に努め、地域の子どもを9年間を通して地域の学校で育てる。

オ 教科「日本語」

教科「日本語」を通して、深く考える生徒、自分を表現する能力やコミュニケーション能力、これからの生活を豊かにしていく力を育成する。

カ 生きる力

総合的な学習の時間、特別活動、進路指導の充実に努める。特に、総合的な学習の時間の学習課題を「生き方(人と関わる力、主体的に進路を切り開く力、学ぶ力、学び方)」として、生きる力を育成する。

キ 子どもの居場所

学年・学級経営の充実に努め、一人一人の生徒が所属感や自己効力感を実感し、楽しく活力のある学級、学校づくりを推進する。

ク 開かれた学校

家庭・地域・学校が融合して生徒の健全育成に努める。また、地域の学校として、地域の信頼と期待に応えるため、学校関係者評価や学校評議員、学校協議会の  要望を学校 教育に取り入れ、公表し、説明責任を果たす。

ケ 国際理解教育

広い視野から世界を見る視点や国際化に対応した英会話能力の育成を図るために、外国人英語指導員を活用して、英語教育の充実を図る。

コ 特別支援教育

一人一人の教育ニーズに応じて必要な教育支援を推進するため、特別支援教育の充実を図る。そのため、生活指導部にコーディネーターを置き、スクールカウンセラーを交えた校内委員会を毎週実施する。また、教職員全体で個々の生徒への理解を深め、適切な対応を検討する。

3.教育ビジョン推進の重点

地域とともに子どもを育てる教育

  1. 地域の教育資源を有効に活用し、なおかつ地域教育力の向上を図りながら地域とともに子どもを育てる教育を実践するために、職業調べや職場訪問・ 職場体験(3日間)を実施する。
  2. 地域の行事に参加し、地域に貢献していく。また、各学年ごとにボランティア活動を行い、地域に役立つ学校づくりを推進する。
  3. 学校協議会、小・中合同学校協議会を通して、地域と学校の連携を図る。また地域の協力を得ながら、地域が参画する学校づくりを推進する。
  4. 小中学校9年間を見通した学校教育をすすめるため、関係小学校との生徒及び教員の連携活動の充実に努める。
  5. 生徒会活動の一環として、生徒会役員が小学校を訪問し、中学校入学への円滑な接続を図る。
  6. スクールカウンセラーを中心として、関係諸機関や民生児童委員等との連携を図り、家庭教育を支援していく。

未来を担う子どもを育てる教育

  1. 教職員一人一人が、組織的に生徒の自己実現を図るための教育を実践し、「生徒一人一人が輝く学校」を目指していく。授業だけでなく、行事や特別活動等を重視し、「思いやりの心」や「感動する心」「やりとげる心」を育てながら豊かな人     間性を育成する。
  2. 指導方法や教材などの工夫改善によりわかる授業を推進し知力の育成を図る。
  3. 長期休業中や定期考査前に補習や質問教室を行い学習の補充と深化を図る。
  4. 心と体の健康を増進させるために、体力の向上、生活習慣や食習慣の確立を柱とする健康教育・体力づくりを推進する。
  5. 特別支援教育のための校内委員会を充実させ、一人ひとりのニーズに応じた教育を進める。
  6. 職場訪問や職場体験等の多様な体験活動を通して、学びを支える体験活動の充実を図る。
  7. 朝読書を通して、豊かな心、想像力、思考力、自己表現力を育む機会とする。
  8. 部活動を通して、個性の伸長を図り、生徒の健全育成を推進する。

信頼のもてる学校づくり

  1. 学校の教育課題解決に向けて、年間を通して計画的な校内研修会を充実させて、教師の資質能力の向上を図る。
  2. 学校関係者評価を推進し、学校の様々な情報を発信するために学校だよりや学年だより、ホームページ、学校公開週間や土曜授業参観などを活用する。そして、地域、家庭との融合を図り、学校、家庭、地域が一体となった教育を推進する。
  3. 学校内の施設・設備等の安全、防災と防犯に努め、安心して過ごせる学校づくりを行う。

4.今年度重点目標

1.予防開発的な取り組みを通した生活指導体制の再構築

学校関係者評価で「問題行動が見られない」という評価項目75%以上を目指す。

  • 生活指導の指導内容や指導方法、指導体制を学校として統一して 共通実践するための「千歳中スタンダード」を策定し、4月から 実施する。

2.互いを尊重し認め合う心の育成

自分と友人の良さを認めている生徒の割合75%以上を目指す。

  • 予防開発的な取組を通して、認め合いの心を育てる。
  • 構成的グループエンカウンターを年間8回程度全学級で実施する。
  • 生徒が希望する教員と話ができる面談週間として「ハートフルウィーク」を年に2回実施する。
  • 居心地の良いクラスを作るためのアンケート「Q−U」を実施し て指導に活かす。

3.確かな学力の育成(自主的に学習する態度の育成)

家庭学習時間の増えた生徒の割合75%以上を目指す。

  • 授業の中で、自主的な学習の進め方について指導する。
  • 定期テスト前に学習計画表を作成させ、見通しを持って学習する 態度を育てる。
  • 放課後や長期休業中の補習では、学力補充に加えて、学習のガイ ダンスに視点を置いた指導を行う。