未来に羽ばたく生徒たちの活躍の様子をご覧ください。

入学式の様子7(校長式辞)

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校長式辞の様子です。新入生も真剣な表情で話を聴いています。(田村)

校長式辞

『昨日の雨にも関わらず、校庭の桜の花びらもまだその鮮やかさを保ち、今日の入学式を待っていてくれていたかのようです。
まずは、船橋希望中学校に入学した第十期生の皆さん、入学おめでとうございます。今日からいよいよ中学生となります。

そして、本日は、世田谷区議会議長 三井みほこ様、衆議院議員 落合貴之様を始め大勢のご来賓の皆さま、地域の皆様並びに保護者の皆様には公私ともご多用のところ、本校の入学式にご臨席を賜り、誠にありがとうございます。厚く御礼を申し上げます。
さて、新入生のみなさん。先月、小学校の卒業式に参列した時に見た時には、とても元気で子どもらしい姿でしたが、二週間たった今日は、ずいぶんと‘おとならしさ’を感じます。後ろにいる船橋希望中学校の先輩たちの雰囲気が、早くも皆さんに伝わっているかと思うほどです。
 小学校と中学校とでは、子どもに求めるものが全く違います。児童の「童」という漢字には「子どもっぽい仕草をする」という意味があるように、先生も保護者も「より子どもらしくあってほしい」と願っていました。今日からは「もっと大人らしく」と頻繁に言われるようになります。中学校では皆さんは「生徒」と呼ばれますが、生徒の「徒」という漢字は「一緒に何かをする仲間」「乗り物に乗らずに歩く」という意味があります。 一言でいうと「より大人らしく、仲間とともに歩んで生きていく」ところが中学校です。
そして皆さんが目標にしてほしいのは、船橋希望中学校の先輩たちの姿です。
今後ろに座っている先輩たちも、入学してから短期間で驚くほどの成長を遂げました。中学校での1年間の成長の速さは、小学校での2年間分に相当します。一番の理由として、学校生活の中身の濃さが小学校とは桁違いだからです。
勉強の内容も違えば、生徒会や委員会での取組みもより高度です。行事は学校全体が熱く燃えあがるほどです。部活動という新たな分野への挑戦も待っています。この中学校での活動に、自分のもてる力を注ぎ込み、友だちと一緒にやり遂げた時の充実感は、小学校の時には味わえないレベルのものです。
ただし、言われたことを言われたようにこなしていくだけでは、このような充実感は得られません。自分で出した結果は、自分で責任をもつという自己責任という考え方が中学校では当たり前です。多少の失敗は人間ですからあります。その失敗にどう向き合うかが中学校では鍵になります。
これからの1年間、不安はたくさんあると思いますが、船橋希望中学校の先輩やここにいる教職員も背中を押していきます。常に自分の言動を振り返り、一歩ずつ努力を積み重ねていく謙虚な姿勢で、まずは先輩たちの背中をめざしてください。
 最後になりましたが、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。小学校6年間はさぞや大変な思いでお子さまの成長を支えてこられたことでしょう。思春期を迎える中学校ではまた違った心配をすることも増えると思いますが、これからは少し離れたところから目をかけて、見守っていくことも必要になります。3年後、本校を巣立つ際、お子さまの自立した姿を目にした時には、感激もよりひとしおになることでしょう。どうかそれまで、船橋希望中学校の教育活動へのご協力をよろしくお願いいたします。
以上、入学式の式辞とさせていただきます。

     平成31年4月9日
            船橋希望学舎 世田谷区立船橋希望中学校校長 菅野茂男』



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