第73回 卒業式 送る言葉武蔵野の白梅かおる丘のべに訪れた春のこの良き日、晴れて梅丘中学校を卒業される三年生のみなさん ご卒業おめでとうございます。在校生一同心よりお祝い申し上げます。 二年前、入学したあの日、慣れない環境や新しい級友たちに戸惑い、不安な気持ちでいっぱいだった私達を、先輩方は暖かく迎え入れてくださいました。そのおかげで気持ちがとても楽になり、学校生活が楽しくなったことを昨日のことのように思い出します。 先輩方は日ごろの様々な活動を通して私たちの手本となり、熱心にリードしてくださいました。 部活動では部員をまとめるだけでなく、事務的な仕事も率先していってくださったり、アドバイスや声かけをしてくださったりして、部活動を良い方向へと導いてくださいました。また、委員会では、学校生活がより良くなるような意見を出し合い、実行してくださいました。先輩方は梅丘中学校を力強く引っ張ってくださったと実感しています。 また、行事を通して、先輩方は強い熱意で私たちをリードしてくださいました。 体育祭の応援ダンスでは練習期間が短かったにも関わらず、一つひとつの動きを丁寧にご指導くださり本番には完成度の高いダンスを披露することができました。また、大縄跳びなどの他の競技も私たちとは比べものにならないようなやる気や熱意があり、とても感動しました。いつか私たちも先輩方のように強く団結できるようになりたいです。 合唱コンクールでは三年間も集大成として素晴らしい歌声を聞かせてくださいました。課題曲、自由曲ともに先輩方の歌声のまとまりや響きがとてもきれいで心を動かされ、沸きいずる創造の力を感じました。 今日、先輩方は三年間の思い出を胸に、卒業していかれます。 今、この場にいない在校生のみんなも一緒に先輩方のご卒業をお祝いしたかったに違いありません。先輩方の素晴らしい歌声をもう一度聞きたかった、在校生一同も歌を贈りたかった、一緒に校歌を歌いたかった、そんな気持ちでいっぱいです。でも今、このような大変な時でも、これまでの先輩方が築き上げてきた伝統をしっかりと受け継ぎ、前向きに梅丘中学校を支えていきたいと思います。 先輩方、これまで本当にありがとうございました。最後に先輩方のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げ、送る言葉とさせていただきます。 |
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