未来に羽ばたく生徒たちの活躍の様子をご覧ください。

卒業式の様子6(校長式辞)

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校長先生の式辞です。(田村真)

卒業式 式辞

朝晩はまだまだ冷え込みますが、先週末から、東京の桜は早くもそのつぼみを膨らませています。
世田谷区立船橋希望中学校、第七期卒業生として本校を巣立つ、二百十八名の皆さん、卒業おめでとうございます。校長として七期生とともにこの場にいられることを誇りに思います。
そして、本日は、世田谷区議会議員 江口じゅん子様、世田谷区教育委員会事務局 生涯学習部長花房千里様を始め、多くのご来賓の皆様、地域の皆様並びに保護者の皆様には公私ご多用のところ、本校の卒業式にご臨席を賜り、誠にありがとうございます。
さて、卒業生のみなさん。「中学校の全課程を修了したことを証する」という卒業証書を手にした今の気持ちはどうですか。入学以来今日まで学校の授業時間と、放課後の委員会や部活動で暗くなるまで頑張った時間、土日の試合や夏休みなどの練習時間、そして3年のお別れ会のための撮影などで残った時間までも入れると4500時間を優に超える人もいます。

その証書は見た目も立派ですが、今日受け取るまでにひとりひとりが費やした時間の重みと、ひたむきに努力を積み重ねる七期生という学年集団を形成したという事実があるからこそずしりと重い手応えがあるのです。「ひたむきに努力を積み重ねる七期生」を実感したのは、受験を前にした私との面接練習の時です。多くの生徒が、自分の言葉を選び正直に答えていました。また予想外の質問をした時、すらすらと、とはいきませんでしたが、多少言葉につまりながらも一生懸命自分と向き合って答えていました。これこそが七期生のすばらしいところだ、と心から思いました。
そこで、これから世の中に羽ばたく皆さんにひとこと言葉を贈ります。それは「感性を大切にしよう」ということです。
「感性」を辞書で引くと「物事を心に深く感じとる働き」と出てきます。この感性は今後、皆さんが成長し自信をつけていくのに必要な力です。では感性を身につける時何を大切にしたらよいでしょうか。
これから皆さんが羽ばたく先はITが全盛の世の中です。便利で効率的である反面、マイナス面もあります。先月のある新聞にサッカーの岡崎慎司選手が書いた記事が載っていました。有名チームでスタメンとして使ってもらえない日々が続き、移籍を申し出ても叶わなかった時の気持ちを書いた中で彼はこう述べています。
「サッカー選手はSNSなどに投稿すべきでないと考えてはいるが、どうしても我慢できない時には発信をしてしまう。簡単に自分の気持ちを発信できる点は便利だが、投稿して『わかってもらえた』と感じるのは依存心の現れだと思う。かたや大先輩である三浦和良。彼はスマホ、SNSなどない時代から活躍していたので、試合会場に立った時の雰囲気や観客の表情などでその反応を読み取り、とにかく結果を出すことで自分の自信につなげていく姿勢があった。だからこそ52歳の 今でも現役でタフに戦い続けられる。この姿勢はぜひ見習いたい」
大切なのは、人と人が直接向き合って、心に深く感じ取る感性がなければ、結局自分という人間を作り上げることはできないし、自信も生まれてこない、ということです。SNSを通して「いいね」を何万回もらっても、悪い噂ひとつであっと言う間に「いいね」は消えます。
感性は、人と人とが向き合ってこそ磨かれるもの。七期生が船橋希望中学校で磨き上げた集団力はまさにお互いが相手の気持ちを大切にして作り上げたものです。このことを決して忘れないでください。

最後になりましたが、保護者の皆様にひとことお礼を申し上げたいと思います。この三年間、PTA活動や地域での活動、部活動の応援や行事での励まし、そして学年だよりの返信欄など、様々な形で学校の運営にご協力 をいただきました。そのご支援があったからこそ、船橋希望中学校の教職員も自信をもって教育活動に当たる事ができました。この陰ながらの応援があったからこそ、今の卒業生の姿があるのだと思います。心から、感謝を申し上げます。
以上:卒業式 式辞とさせていただきます。
平成三十一年三月二十日
船橋希望学舎   
    世田谷区立船橋希望中学校長 菅野茂男

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