おすすめの本【第5弾】もう夏のような暑さですね。水分補給をこまめに行いましょう。 今日紹介する本は、副校長先生のおすすめの本です! 東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 (あらすじ) 2012年、養護施設で育った敦也たち3人が盗みを働き、逃げ込んだ廃屋。 その店の郵便受けに届いたのは1980年に書かれた手紙でした。かつて雑貨店を営んでいたという店の名は、ナミヤ雑貨店。店主の浪矢雄二は、 困っている人たちから手紙を受け相談に乗っていました。浪矢の代わりに返事を書く敦也たち。見ず知らずの誰かのために真剣に悩み、今まで他人と関わることすら避けてきた敦也たちの中で何かが少し変わり始めます。 1980 年に住む浪矢雄二と、2012年に生きる敦也たちの間の手紙を介した奇妙な交流。そしてナミヤ雑貨店に起きる奇蹟とは? (おすすめポイント) 時を超えて話が進んでいくのが面白い。 アマチュアミュージシャンの話が悲しくもありその後の展開が良いです。 さまざまな伏線が張り巡らされており、 ラストでは過去と現在が、見事に繋がっていきます。 過去の時代を自身がリアルに思い出せる楽しさもあって、面白いです。「奇跡」ではなく「奇蹟」 となっていたことに読了後に気づいて、さらに感動します。登場人物は多めですが、一人ひとりに登場する意味があり、 きちんとそれを感じることができます。最後にあらゆる点がつながっていく様は清々しく、 ラストも希望が持てるもので嬉しくなります。 自分の言葉に真剣に耳を傾けてもらえて、 真剣に考えた返事をもらえることは幸せなことです。 東野圭吾さんの本はみなさんも手に取ったことがあると思います。図書室にもある本なので、是非読んでみてくださいね。 (有井 里奈) |
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