全校朝会「校長講話)

「セトモノの詩」
                         校長 山村 恵子

 国際連合は、世界人権宣言の採択を記念して、12月10日を「人権デー」と定めています。また、日本では12月4日〜10日を「人権週間」としています。
 では「人権」とは何でしょうか。辞書を引いてみると「自然権、人間が人間として固有するという権利」とあります。もっと簡単に言うと、国や人種が違っても、男でも女でも、子供でも老人でも、障害があってもなくても、「一人一人が人間として生きていくための権利」「みんなが幸せになる権利」のことです。

 みなさんの身近なところで『人権』について考えてみましょう。
学校において「みんなが幸せになる権利」を邪魔する行為としては、どんなものがあると思いますか。例えば人の嫌がることを言ったり、無理にやらせたりする、友達が嫌がるあだ名で呼ぶ、「殴るぞ」と脅したりする、人の物を壊す、いじめたりする、SNSで本人の知らないところで陰口や悪口を言いふらすなどですか?これらは相手の権利を無視していることになります。自分はその気がなくても、相手にとって「不愉快だ、幸せでない」と感じさせてしまうようないじりやからかいもいけません。
 相手の立場に立って物事を考えること、お互いの違いを認め合うこと、そしてお互いに信頼しあえる『ふわふわ言葉』がたくさんある学校にしていきたいですね。

  相田みつをさんの「セトモノの詩」を聞いたことがありますか。

      セトモノと
      セトモノと 
      ぶつかりっこすると
       すぐこわれちゃう
      どっちか
     やわらかければ
     だいじょうぶ
     やわらかいこころを
      もちましょう
      そういうわたしは
     いつもセトモノ

 『セトモノの心』とはどんな心のことをいうのでしょうか。『柔らかい心』とはどんな心のことを言うのでしょうか。今の自分はどんな心なのかと考えて、自分を振り返ってほしいと思います。
 人権週間、こういう時にみんなで考え、聞き合うことが大切です。一人の人間として考えていってほしいと思います。

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