多くの感謝の気持ちを自分から発してください(平成20年2月18日朝会での話) 校長:小宮賢治

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 多くの感謝の気持ちを自分から発してください(朝会での話)

 おはようございます。
 2年生はちょうど進路学習の一つのである職場体験による学習が終わりました。
 感想はいろいろあるのではないかと思いますが、2年生の皆さんはよい経験と同時に大変な思いもしたのではないかと思います。先生もいくつかの職場にあいさつに行き、その折に皆さんの頑張っている様子を見させていただきました。
 何人かの人の話からは、仕事が本当に大変だということが実際の経験を通して伝わってきました。1年生は来年度になりますが、皆さん全員がこうした経験を生かして仕事への心構えや希望を持って欲しいと思います。
 ここで皆さんに改めて考えて欲しいことがあります。
 それは、2,3年生は特にそうですが、仕事の大変さが分かったことで、改めて、皆さんの生活を支えているために、仕事をしてくださっているご両親など家族の方への感謝の気持ちを持っていただきたいということです。
 まもなく、進級、進学などの時期を迎えますが、ご両親と仕事の大変さや喜びについて話を聞いたりするなどして、また成長して欲しいと思います。
 1月の「人格の完成を目指して」のテーマは「感謝」でした。ポスターはまだ校内に貼られています。
 職場体験にかかわるもう一つのお話をしたいと思います。
 2年生は職場体験の中で、仕事に慣れないため失敗した経験をした人もいることと思います。そうしたとき、恐らく「この経験を生かして次は頑張ってね」などの言葉が返ってきたことも多かったのではないかと思います。そうした人と人とのかかわりの中で、感謝の気持ちをもったことと思います。きっと、2年生の皆さんは知らず知らずのうちに成長したことと思います。1,3年生もいろいろな人との関わりの中で感謝の気持ちがもてると良いと思います。
 ここで、モラロジー研究所というところで出している冊子の中の詩を紹介したいと思います。中学生が新聞配達をしていた時代の詩なので、随分前の時代のことだと思います。題は「ありがとう おじさん」です。
 「中学生の頃 家が貧しくて 新聞配達をして とぼしい家計を助けていた
 雨がはげしく降る朝 新聞が濡れて ある家で 奥さんから 『こんなに濡れては読 めないじゃないの』と叱られた すると後から出てきたご主人が 『乾かして読めば いいじゃないか』と きつい口調で 奥さんに言うと 『たいへんだね ご苦労さ  ん』と やさしく ぼくに言った 冷たい雨が降る朝 体の疲れも心の悲しみも ふ きとんで 目の前が急に明るくなった ありがとう おじさん 
 あの朝のこと 今でもよく覚えています」

 どうですか。かかわりの中で皆さんにも多くの「ありがとう」を経験してもらえればと思います。

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