学校日記

OJT研修 1年「算数」

公開日
2011/01/25
更新日
2011/01/25

できごと

 今回のOJT研修会は、1年1組担任の松田教諭から1年生の算数「かさ」の授業についてでした。実は、この学習は、今年度3年生の研究授業で取り上げた内容と重なる部分が多くあります。現行の学習指導要領では3年生で学習してきた内容を、来年度からの新学習指導要領では、1年生と2年生にまたがって学習します。1年生が「かさ」の学習をどう進めるのか、本校では、初めての授業になりました。
 松田教諭は事前に実態調査をするとともに、これまで実施されてきた実践を学び、1年生にはどのようにすればよいのか工夫しました。そして、実際に水を測る活動を取り入れることが、算数的活動として学習に有効であると考え、実際にペットボトルの水のかさを調べる活動を取り入れました。また、少人数のグループを作って活動した方が意見を出し合いやすいと考えて、4人グループで協力しながら活動できるようにしました。
子どもたちは、グループによって大きさの異なる容器を使って測ったのでは、他のグループとかさの大きさを比べられないことに気がつきました。そこで、「どれがいちばんおおいか、はっきりわかるしらべかたをみつけよう」と、先生が投げかけると、「同じもので測ればはっきりくらべられる」と答えました。同じ1杯でも違う大きさのカップでは、はっきりと比べられないことを、活動を通して理解し、言葉で説明して、みんなで学び合うことができました。学習カードに授業でわかったことを一人一人が書いて、この授業は終わりました。
 1年生が学習しやすいように、小さな容器をいくつもそろえたり、選択できる種類の数を絞ったり、細かい工夫がなされることによって混乱なく、子どもたちは学習に取り組むことができました。経験のある教師たちにも大いに刺激になった授業でした。