暑い日が続きます。３階の廊下と教室、2階の一部の教室にレンタルスポットクーラーが設置されました。大きな音も出ますが、暑熱対策として区から貸与されたものなので活用していきます。

　今日は、道徳授業地区公開講座として、１時間目は全学級の道徳授業の公開、２時間目は「せたホッと」（世田谷区子どもの人権擁護機関　せたがやホッと子どもサポート）顧問弁護士の方によるいじめ防止出前授業、中休みは意見交換会を行いました。

　６月は「世田谷いじめ防止強化月間」であり、全学級で「友情」「人権尊重」「いじめ防止」に関わる内容の道徳の授業を行いました。

　２時間目の「いじめ防止出前授業」は５年生児童と保護者の方・地域の方を対象に行いました。「いじめられる側にも落ち度がある」と条件付きで容認する子どもたちが多く、驚きましたがこれが子どもたちの実態だと思いました。

　いじめを苦に自死した小学６年生の遺書を聞き、悪口や無視などのいじめを行う側の考えの軽さと否定され続けた側のつらさ、重さを考えました。講師の方が、いじめに加わった側も心の成長に伴い、相手をどれだけ傷つけたか自分の行動のひどさに気付き後悔の念にさいなまされているということを実体験をもとに話したとき、５年生の子どもたちの自分事で考えている真剣な様子が見られました。いじめの４層構造を分かりやすく説明していただきました。相手を「いじめ」るしかないと「いじめ」の行為を選択するのは自分であり、他にも選択肢はあることを子どもたちが理解し、これからの生活で実践してくれることを願っています。

　中休みの意見交換会も大勢の保護者の方・地域の方に参加していただきました。子どもの意思を損なうことなく、子ども自身が選択できるような安心安全な環境をつくることに、学校も家庭も地域も注力したいと強く感じました。暑い中、３日間の学校公開にご参加いただきありがとうございました。