目の教室での指導
目の教室では、見えにくさからくる在籍学級での学習や生活上の困難を解決するために次のような指導・支援を行っています。
- 上手な目の使い方、道具の使い方、身体の動かし方
- ルーペ・単眼鏡・拡大読書器等の視覚障害を補うための機器(視覚補助具)の使い方
- 教材を拡大したり、見えやすく工夫したりして、学習上のつまづきを補うこと
パソコンを使っての形体概念の学習です。限られた情報から、何が隠れているか推測する力を養います。
地図など要素が複雑に絡み合っている図表や、細かい字で書かれたものを見るときのために、近用弱視レンズ(ルーペ)の使い方を練習しています。見える範囲が狭いので効率よく、見落とさないように細かいステップを組んで指導を進めていきます。
遠用レンズの使い方の練習です。在籍している学級での授業を想定して、漢字の学習を題材に使っています。速く・正確に板書が読めるように、早い時期から細かなステップを組んで指導を進めていきます。
遠近両用拡大テレビを使って学習を進める児童もいます。 拡大テレビは、目の教室で使い方を指導するほか、必要に応じて在籍学級に貸し出し、日常の学習にも活用できるようになっています。
お手本の図と見比べながら、色々な色のピンをさして模様を作るペグボード(玉さし盤)の課題に取り組んでいます。形を認知する力や位置関係、手指運動の発達を促します。
ノートのマス目の大きさに合わせたお手本を使っての漢字の練習です。お手本は、書いている字のすぐ横に置いて見比べながらかけるようにカード式になっています。
近用レンズを使った読書の指導です。視距離が短く、姿勢が悪くなることが多いので、書写台を使って読む練習をしています。
ものさしなどの作図機の扱いは、弱視児にとって苦手な学習内容です。在籍学級で学習する前に、事前に練習を重ね、使えるようにします。
学校のパソコンルームに設置された電子ボードを使って、、遠用レンズの使い方の練習をしています。見える範囲が狭いので、効率よく丁寧にレンズを動かせるようにします。
はかりなどの目盛りの読みとりも弱視児にとって難しい学習内容の一つです。個別に時間を取って、見方の練習を丁寧に進めます。必要に応じてレンズの使い方を指導することもあります。