弱視児の見え方の特徴
「弱視」という状態は、近視の人がメガネを外した状態とは全く違った見え方の課題を持っています。また、視力や眼疾によっても見え方は違ってきます。最初に、弱視児の見え方(視知覚)の特徴を概観してみます。
- 細かい部分の認知が困難である…ただし、極端に近づくことによって周囲が思っている以上に細かいものが見えることもあります。近づいてみることは、最も身近な拡大の方法なので、危険を伴ったりする場合をのぞいて十分見えるまで近づいてみさせてください。
- 大きなものの全体像の把握が困難である…全体を見ようとすると視物から離れなくてはなりませんが、そうするとぼんやりしか見えません。また、はっきり見ようと近づくと、全体を一度に見ることができません。
- 全体と部分の同時把握が困難である…2と同じ理由です。
- 知覚の速度が遅い
- 動体認知の速度が特に遅い
- 目と手の協応動作が悪い
- 視認が不正確である