古墳の概要
- 砧中学校古墳群は慶元寺、殿山、および大蔵の各古墳群とともに喜多見古墳群を構成する。
- 本古墳群は台地南縁沿いに10基内外(前方後円墳2基、円墳4基以上)から形成されていたが、学校建設 等のため次々に破壊され、 わずかに1基が現存する。
- 第7号墳は全長67m高さ6mにおよぶ本古墳郡中最大の前方後円墳で、後円部の長大な粘土郭中に国産 の小型青銅製乳文鏡1,管玉 14、ガラス小玉31直刀約20、鉄11、鉄斧1砥石1などの副葬品を持つ。
- 以上の点から本古墳は、前?期初頭、ほぼ5世紀前半頃(古墳時代中期初頭)に築造された喜多見古墳 群の主墳であり、被葬者は武蔵国多摩郡在地の豪族の1人であろう。
参考文献
- 世田谷区史料 第8集 砧中学校外史 30周年記念別冊 「わたしたちの世田谷」より