令和6年度の教育について

校長 石川 淳

世田谷区立千歳小学校のホームページにアクセスしていただきありがとうございます。 千歳小学校は昭和 42(1967)年 4 月 7 日、祖師谷小、塚戸小、明正小、烏山小学校から集まった 510 名の子どもたちと新しい先生方で開校式を行い、翌日行われた入学式で 135 名の新入生を迎え、児童数 645 名でスタートした学校です。令和6年度で58年目を迎える、 28学級編成の学校です。 昭和 59 年には「帰国児童適応教室(けやきルーム)」が設置されました。現在も日本語指導「ワールドルームけやき」として帰国・外国人児童に対する適応指導や日本文化理解の指導を行っています。 平成 7 年に誕生した「千歳小吹奏楽団」は、毎年のように各種のコンクールに参加して優秀な記録を残しています。校内ではミニコンサートの開催、地域ではトライアングルフェスタ、地域のイベント等で演奏しています。 開校以来児童数は増え続け、一時はプレハブ校舎が増築されました。平成 13 年4月(35 周年)には新校舎(屋根の曲線から愛称はくじらドームに)が完成しました。平成 25 年には新しい専科棟が完成し、新くじらドームの愛称で活用されています。 これまで千歳小にかかわった多くの教職員、卒業生、保護者、地域の方々の願いを大切にして伝統として続けていくこと、変化の激しい現代に率先して対応し、変革を恐れずチャレンジしていくことを念頭に学校経営に当たっていきます。

教育目標

  1. よく考える子ども
  2. 思いやりのある子ども
  3. 体をきたえる子ども

千歳小ビジョン

○子供にとって「通うことが楽しみな学校」にする

○保護者、地域の方々にとって「安心して子供たちを託せる学校」にする

○教員にとって「教えることで教わり、子供の満足をやりがいにできる学校」にする

令和6年度の重点目標

◎「自分が自分を育てる」千歳っ子の育成

  • よりよく生きるために課題を発見し、他者とも協働しながら解決に向けて努力を続けられる児童を育成する。
  • 主体的に考え行動して社会を変えられた経験を積み重ねていく児童を育成する。

重点目標を達成するための基本方針

  • キャリア・未来デザイン教育の実現−よりよく生きるために自分自身を認め、学習や生活の場面に自らが自らを育てる取組を計画的に設定する。
  • 低学年・・自分の好きなこと、得意なことを増やし、様々な活動に意欲と自信をもてるような取組を行う。
  • 中学年・・自分だけでなく友達の長所も認められ、協力して活動する中で、自分の長所や役割を自覚し伸ばすことができるような取り組みを行う。
  • 高学年・・苦手なことや初めて挑戦することにも諦めずに向き合い、集団の中での自己有用感や自尊感情を培えるような取組を行う。

【学習方法として】せたがや探究的な学びの推進・・児童一人一人が課題を見付け、仲間と協働しながら自分の考えを深め表現していく問題解決的な学習活動を各教科等で繰り返し行う。

○教育 DX の推進−児童が見つけた課題の解決のために ICT 機器及び学習支援アプリを駆使して必要な情報の収集・整理・分析を行い、仲間との共有や統合を通じて知識や理解、思考・判断・表現の力を深化させる。

***数値目標(児童アンケート項目に対応して)***

  • 1「自己の目標(ゴールイメージ)に向かって、自分であきらめずに粘り強く取り組むことができた」(児童7−(1))との感触をもつ児童の割合を83%以上にする。
  • 2「自ら課題を見付け、解決のための見通しをもち、必要な情報を収集したり整理分析したりして解決案など自分の考えをまとめ、表現していく探究的な学習が楽しい」(児童7− (2))との感触をもつ児童の割合を80%以上にする。
  • 3「学習したことから自分は何ができるかを考え、新しいことに取り組むのが好きだ」(児童 7−(3))との感触をもつ児童の割合を73%以上にする。
  • 4「かかわり合う活動を通して自分らしさや友達のよさを大事にし、自分の考えをより深めることができた」(児童7−(4))との感触をもつ児童の割合を90%以上にする。

めざす学校像

  • ◎ 児童一人一人の個性・能力を伸ばし、これからの社会を生き抜く力の基礎を育む学校
  • ○確かな学力の定着をめざし、常に授業改善に取り組んでいる学校      (←教育目標1)
  • ○コミュニケーション力を培い、互いに認め合い、そこから学んでいる学校  (←教育目標2)
  • ○健康と安全への意識を高くもち、心身ともにたくましさを養っている学校   (←教育目標3)

育みたい児童像

  • ◎ よりよく生きるために、自分を知り、育て、活かす児童
  • ○自ら課題を見つけ、他者とのかかわり合いを通して自己の考えを深め、解決していく児童
  • ○人を思いやり、主体的に行動して一部でも社会を変えられたと実感できる児童
  • ○自分のなりたい姿(ゴールイメージ)を思い描き、失敗をおそれずチャレンジできる児童
  • ⇒日本社会に根差したウェルビーイングの向上

めざす学校・育みたい児童に迫れる教職員像

  • ◎子供たちの「できた」「わかった」という声に教師としての生きがい、教える喜びを感じる教師
  • ◎子供一人一人のよさを認め、励まし、一緒に感動できる教師
  • ◎「子供から教わる」「○○なのは何故だろう」と、謙虚でフラットな思考のできる教師
  • ◎互いに切磋琢磨し、各分掌で組織の一員としての自覚をもって工夫・改善にあたり、組織目標の具現化を目指して校務を推進できる教師、主事
  • ◎学校、家庭、地域の役割に基づき、共に連携して子供の健全育成をめざせる教師、主事
  • ◎大人としてその時、その場で子供を適切に指導することができる主事