校長挨拶

校長

「あいさつと笑顔が自まんの京西小」

京西小学校 校長 大島  出

1.名前の由来

明治4年ごろ、用賀村の中島吾水という先生が、真福寺に寺子屋を開き、子どもたちを教えていたそうです。また、明治7年ごろ、瀬田村に大塚貞三郎という先生のじゅくがあり、子どもたちを教えていたということです。
 明治7年に、等々力に玉川小学校ができました。そこで、用賀村、瀬田村の人々は「自分たちの村にも学校をつくろう」と考えました。用賀・瀬田両村の300軒に呼びかけ、八百数十円のお金を集め、学校をつくりました。
 次に、学校の名前を何にしようかと相談したとき、代表の一人だった鈴木寅之助さんが、伊藤博文公につけていただこうと考えつきました。鈴木さんは、伊藤公とは親しい間柄だったのです。
 伊藤博文公は、ヒワの木の板に「京西学校」と大きく学校の名前を書いてくれました。東京の西にある学校という意味だそうです。
 明治12年12月10日が京西学校の開校の日です。
 京西小学校は地域の人々の願いからつくられた、歴史のある学校です。

2.京西小の合言葉・第二校歌「京西さくら組」

京西小学校の合言葉は「あいさつと笑顔が自まんの京西小」「ありがとうで生み出そうやさしい心」です。「あいさつと笑顔が‥‥」は用賀商店街のキャッチコピーにも活用されています。平成15年度に6年生だった鈴木千怜さんが作りました。  また、百二十周年の時作られた「京西さくら組」は(保護者だった小坂恭子さんの作詞、作曲です。)第二校歌としてみんなに親しまれています。5時になると商店街のスピーカーから流されています。

3.目指す学校

《夢や希望を育み、地域とともに歩む学校》
○児童が夢や希望を育み、行きたい学校。
〇安全で、安心して保護者が行かせたい学校。
〇保護者、地域と連携して児童を育成する学校

4.今年の取り組み

今年の重点目標は「思いやりをもち人の役に立ち、自己実現できる子」「自ら探究的な学びができる子・論理的に思考できる子」「健康で運動が大好きな子」の育成の3つです。年間を通して取り組んでいきます。

  1. 「キャリア・未来デザイン教育」の改善と実現ーキャリア・パスポートや地域の教育資源を活用して特色あるキャリア教育を展開し、学ぶことや協働すること、よりよい社会を築くことの意義を実感し、それぞれの思い描く未来を実現させる児童の育成を目指す。「せたがや探究的な学び」を通して、自ら課題を発見し、課題解決に取り組む児童の育成も目指す。
  2. 教育DXの習得と参画意識の向上ー児童一人一人の個性や能力を的確に見取り、教育DXを推進する。タブレット型パソコン等を活用して、デジタルリテラシーを習得し、個別最適化した教育活動を実施する。デジタルシチズンシップの意識を向上させ、将来社会に参画できるよう児童の育成を目指す。
  3. 多様性を理解し、共に学び育つ教育の充実ー男女や外国籍、発達特性等の多様性を理解させ、あらゆる他者を価値ある存在として尊重する精神を涵養するために、「特別の教科道徳」を中心に、各教科総合的な学習の時間及び特別活動等、それぞれに応じた人権教育を推進する。
  4. 地域社会と協働した教育の推進ー地域の人材や施設、環境を把握し、各教科領域で活用できるものを年間指導計画に位置付け、教育活動を積極的に行う。
  5. 働き方改革のための職務の精選ー会議や行事、職務の精選とともにICT化を進め、教員の勤務が過度にならないように努め、子供と向き合う時間や教材研究の時間を確保する。様々な課題に対して、組織的な対応ができるよう体制を整える。
  6. 非認知能力の育成ー校内研究で取り組んできた自己を見つめ直すモニタリングの手法を活用して、「目標に向かって頑張る力」「人とうまく関わる力」「自己肯定感」「感情をコントロールする力」「自己管理能力」等の非認知能力を育成する。
  7. 不登校の未然防止や多様な学びの機会の提供ー不登校等の未然防止に向けて、日頃から児童や保護者の訴えに対して細やかに対応する。不登校案件が出たときには、チームで多様な視点から問題解決にあたる。また学習機会の提供に向けて、保健室や教育相談室の活用やオンライン学習を実施する。
  8. いじめの予防や早期対応、解決に向けた対応ー児童に対して「いじめは絶対に許さない」という意識を醸成する。また、学校生活アンケートを丁寧に見取ったり、児童や保護者の訴えに細やかに対応したりする。早期の対応時から、いじめ対策委員会を中心にチームで解決にあたる。