教育目標

(1)学校の教育目標

人権尊重の精神に基づき、豊かな心をもち、健康でたくましく生きる児童の育成を目指す。
また、急激に変化する社会の中で、一人一人が社会の担い手として自らが課題に向き合い判断して行動し、それぞれが思い描く未来を実現できる児童を育てるために、教育目標を次のように設定する。
   ○ かしこい 京西の子ども
   ○ やさしい 京西の子ども
   ○ げんきな 京西の子ども

(2)学校の教育目標を達成するための基本方針

1.キャリア・未来デザイン教育の改善と実現

2.教育DXの習得と参画意識の向上

3.多様性を理解し、共に学び育つ教育の充実

4.地域社会と協働した教育の推進

5.働き方改革のための職務の精選

6.非認知能力の育成

7.不登校の未然防止や多様な学びの機会の提供

8.いじめの予防や早期対応、解決に向けた対応

指導の重点

(1)各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間

ア 各教科

  • ◎各教科の授業改善に向けて「せたがや探究的な学び」への質的転換を図る。探究的な学びのスタンダードを作成し、1単位時間又は単元毎に探究のプロセスを繰り返すサイクルを重視した指導を全教科にわたり推進していく。その中で、課題解決に 向けて自立的に他者と協働して個々や集団の学びを広げ、深めていく。また、一人一人が決めた学習課題を自分なりに進めていく「個別最適な学び」も目指す。
  • タブレット型パソコンを活用した個別最適な学びや探究的な学び、協働的な学びを推進するために情報教育全体計画及びICT活用計画に沿ってICT委員会や研究推進部が研修等を企画運営し全教職員で組織的に取り組む。
  • 国や社会の問題を自分事として捉え、自らの考え、自ら判断し、行動していき、児童が国や社会の形成者として主体的に参画しようとする資質や能力向上のために主権者教育を計画的に進めていく。
  • 校庭、体育館、芝生化した第二校庭を効果的に活用し、日常的に体育的活動を生み出すよう工夫する。運動の楽しさや喜びを味わわせることを目指し、体育朝会での運動の啓発、体育科の学習での常時的なサーキット運動等での基本的な運動の促進などの年間計画を策定し児童の運動能力の育成に取り組む。また、休み時間を有効に活用し、持久走や縄跳びに取り組ませ、体力の向上を目指す。
  • 外国の人と関わり、伝え合う力の素地を養うために、外国語に触れる機会を年間計画に位置付け、その中で、言語や文化に対する理解を深め、コミュニケーションの機会を設ける。

イ 総合的な学習の時間

  • 地域・環境・SDGs・福祉・食育・伝統文化・国際交流等の教育課題について、地域の人的・物的環境を積極的に活用して多様な学習活動を展開し、他者と協働して主体的に課題解決していく資質や能力を伸ばす。地域等に貢献する「ボランティア活動」「クラウドファンディング」などで実践力を育むとともに、地域社会に対し貢献できたという思いをもたせる。
  • 各教科の見方・考え方を働かせ、課題の設定から解決までの探究的な学習過程を通して、自己の生き方に結び付けて考える学習を行う。また、自己を見つめ直すモニタリングの手法を活用して、非認知能力を育成する。

ウ 教科「日本語」

  • 教科「日本語」の授業の充実に向けて、デジタル補助教材を効果的に活用し日本文化について実感することを大切にした授業を行う。
  • 古典・漢文に親しみ表現力を高めることに重点を置く。作品の音読や朗読を通して、ことばの響きやリズムを味わわせ、美しい日本語を表現する力の育成に取り組む。
  • 日本の歴史や文化に関心をもつために、百人一首大会や俳句コンクールへの応募など実践的に取り組める内容を取り入れる。

エ 特別活動

  • 学校行事や学級活動、異学年集団での活動、ようがの学び舎の活動等を通して、望ましい人間関係を育成し、集団の一員としての自覚を高め、協力してより良い生活を築こうとする社会参画の資質や能力を育てる。
  • 自己実現に向けて身近な生活から問題を解決していく中で、達成感や自己肯定感をもつことができるよう振り返りを大切にして、学校生活をより良いものにしていこうとする心情や行動力を育てる。

オ 「特別な教科 道徳」を要とする道徳教育

  • 「人とのかかわり」重点目標として、年間指導計画及び別葉の作成を行い、各教科領域との関連を明らかにして、特別の教科道徳を行う。
  • 道徳を推進するために、学校の実態を把握したうえで、道徳の学習過程や指導について研修を行い理解を深め、子どもに応じた指導ができるようにする。

カ キャリア教育

  • キャリア教育年間指導計画に基づき、児童が学ぶことや協働することの意義や社会貢献を実感できるように、児童一人一人のキャリア形成の実現に関わる体験的な活動の充実を図る。
  • 特別活動を中心として「キャリア・パスポート」を活用していく。日常の学校生活や様々な行事等の全教育活動を通して児童一人一人にめあてをもたせ、意欲的に取り組むことで達成感を味わわせ自己肯定感を高めていく。また、「キャリア・パスポート」で自己評価をさせ、その振り返りを次に生かせるようにしていく。
  • 他教科と関連付けたカリキュラム・マネジメントを推進することで、様々な教科、日常場面で自ら課題設定をし、それを解決する経験を重ねられるようにする。そのために、年度当初に年間指導計画を検討したり、授業の流れを工夫したりして児童のPDCAサイクルを確立できるようにする。
  • 学校行事の活性化や保護者による職業についての講話等を行い、キャリア教育の更なる活動の充実を図る。
  • 児童の目標設定やその振り返りに保護者・教員が関わり、共に考えることで、児童一人一人の自己肯定感を高めていく。

(2)生活指導等

ア 生活指導

  • 学級活動や行事等の振り返りの場面を活用して、客観的に自分を見つめ直したり、振り返ったりする時間を確保する。
  • 「WEBQU」調査の結果等を教員間で共有し、児童理解を深め、いじめや不登校の未然防止や早期対応等の取組の充実を図る。

イ いじめ防止の取組

  • 「いじめ」に対する未然防止、早期発見、早期対応に向けて教職員の研修を行うとともに、組織的に対応するために学校いじめ対策委員会を中心にした情報共有を円行い、組織を円滑に機能させていく。
  • 年3回のふれあい月間に「いじめ防止プログラム」を用いた授業を行い、「いじめは、どんな理由があってもいけないこと」「傍観者をつくらない」という認識を徹底して児童にもたせる。また、「ネットリテラシー醸成講座」では、ネットでのトラブルを避けるための知識や実践力を児童に身に付けさせる。

ウ 安全教育等の取組

  • 児童の自殺防止に向けて、長期休業日前後の生活指導主任による講話の実施や相談機関の紹介をするとともに、「SOSの出し方」指導を充実させる。
  • 児童一人一人が瞬時に安全な行動をとれる力や、臨機応変に判断し行動できる力を養う教育を安全教育全体計画に基づいて実践し、安全・防災意識を身に付けさせる。
  • 基本的な生活の習慣の確立、規範意識の向上を図るため、全教職員の共通理解を図った指導体制をつくる。
  • 家庭・地域住民と連携・協力した避難、防災訓練を実施する。

(3) その他の特色ある教育活動

  • 「ようがの学び舎」として、用賀中学校、用賀小学校と「おはようコミュニケーションデー」「学び舎生徒会」「小小交流」等の行事や授業での直接交流、オンライン交流など形態を工夫し、意図的・計画的に実施する。
  • 高学年を中心とした教科担任制の導入や、各学年の実態に応じた交換授業を実施することで、教材研究の効率化、教科の専門性の向上を図る。また、複数の担任で指導に当たることで、学年の生活指導等に統一性が生まれ、潤滑な学年経営を推進する。
  • 司書教諭と学校図書館司書が連携して「学校図書館年間活用計画」に基づき、意図的・計画的に学校図書館及び公共図書館と連携した授業を行う。読書量を記録して児童が目標をもって読めるようにするとともに、達成感を味わえるようにする。年に2回の読書月間では、読書の取組を家庭に広げる。また保護者が運営する「京西文庫プロジェクト」の活動により、学校図書館の整備・装飾等の充実や読み聞かせを行うことで、読書環境を豊かにし児童の本への興味・関心を高める。
  • 食育担当を中心に、食育に関する年間指導計画に沿って各学年で日常的に指導に取り組むことで児童の食への関心を高める。また、学校のホームページで給食の献立を紹介したり、お弁当の日を設定したりして家庭・地域の関心も喚起する。
  • 国際理解教育を充実させるために、都の取組等を積極的に活用する。また、学年や交流先の実態に応じて、オンラインでの交流やゲストティーチャーの活用も視野に入れて交流を推進する。
  • 「このゆびとまれ」「京西アカデミー」
  • 近隣保育園9園との交流(小保、保保交流)