明るさの調節 

 ほとんどの弱視児は、明るい方がよく見えますので、教室や学習部屋の明るさを確保することがとても大切です。しかし、一部の眼疾では、明るすぎるとかえってまぶしくて、見えにくい場合もありますので本人の状態をよく確認して調節しましょう。眼疾や目の状態によっては、晴れた日の屋外での活動に遮光眼鏡(サングラス)が必要な場合もあります。

端にまぶしがる眼疾としては、全色盲、白児眼があります。また、暗くなると極端に視力が落ちる眼疾には、緑内障や網膜色素変性症などがあります。この場合も、合併している他の眼疾や目の状態によって、まぶしがったり、暗くて見えにくいと訴える程度は変わってきます。

ただし、教室などで机の上に直射日光が当たる状態は、どの眼疾の子供にも好ましくありませんので、そのような場合はカーテンをひくなどの工夫が必要です。