いじめとは

当該児童生徒が、同じ学校・学級や部活動などの仲間や集団(グループ)といった一定の人間関係のある者から、心理的・物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているものとしています。なお、起こった場所は学校の内外を問いません。

心理的・物理的な攻撃とは

  • 冷やかしやからかい、冷たいことば、悪口やおどし文句、いやなことを言われる。いじられる。
  • 仲間はずし、集団による無視をされる。机を離されたり、班活動や給食に入れてもらえなかったりする。
  • 軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、けられたりする。
  • ひどくぶつかられたり、たたかれたり、けられたりする。
  • 金品をたかられる。
  • 金品を隠されたり、盗まれたり、壊されたり、捨てられたりする。
  • いやなことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたりする。
  • メールやインターネット等で、誹謗中傷やいやなことをされる。

いじめの構造

  • いじめを生み出す心理的理由としては、欲求不満の解消、劣等感の補償、注意獲得行動など様々なことが考えられます。存在感や自尊感情の満たされない子どもがその満足を求めて、ターゲットにした子どもを攻撃し支配することがあります。
  • いじめをしている子どもたちには、いじめによる相手の苦悩や痛みがわからなかったり、他者に対する思いやりや弱者に対するいたわりが見られなかったりと、人権意識の未熟さが見られます。
  • いじめを受けている子どもといじめをしている子どもの他に、まわりではやし立てる子どもや見て見ないふりをする子ども、無関心の子どもなどがいます。
  • いじめを受けている子どもにただすべき点がある場合、教員の日常的な指導の中で本人を別に指導すればよいことで、いじめを正当化する理由にはけっしてなりません。
いじめという行為は、どんな理由があっても許されることではありません。まわりではやし立てたり、見て見ないふりをしたりすることも、いじめを深刻にしています。人の苦しみや悲しみを自分のこととして考えてみてください。

いじめを防止する

基本的な考え方

  • いじめをうまない風土・環境を整える
  • いじめをしない資質を育てる
  • いじめをやめさせる指導をすると同時に被害生徒を守る

いじめを防止する方針「学級づくりは人間関係づくり」※部活動なども同じです

集団生活では、いじめの「きっかけ」になるようなできごとやトラブルはどうしても起きてしまいます。しかし、「きっかけ」をすばやくキャッチし、すぐに解消したり、深刻化するのを予防したりします。

  • すべての場面で生徒の人権意識を高め、いじめに対して「おかしい」「やめて」「許さない」等の態度をとる生徒をたくさん育てます。
  • 授業では、冷やかしやからかい、いわゆるいじりなどを見逃さず指導し、安心して自分を出し合える信頼関係をつくります。
  • 道徳の時間、学級活動などを通して、互いのちがいを認め、相手の苦しみや痛みがわかる共感的人間関係をつくります。(思いやりや友情、協力、偏見や差別をしない心、公正公平等)
  • 学校行事などを通して、学級内のグループ同士が協力して、ひとつのことを成し遂げたり、かかわっていく中で互いの良さを見つけたりさせながら、思いやりの心と役割意識、責任感をはぐくむとともに、集団の成長を促します。
  • 教員の研修を進め、人権意識の向上やカウンセリングマインドを身に付けさせるとともに、生徒や保護者との対話を重視し、相談する機会を多くとっていきます。
  • 教職員によるきめ細かな観察、面談、情報交換と併せて、いじめに関する生徒アンケートを学期に1回以上実施し、いじめ防止と早期発見に全校体制であたります。
  • いじめが疑われる場合は、すぐに状況を把握し、被害生徒を守るとともに、学級担任または部活動顧問と学年教員、生活指導主任と副校長がチームで指導します。
  • スクールバディなどのプログラムに取り組み、生徒同士でいじめを生み出さない意識啓発と集団体制づくりを行います。

私たち駒沢中学校の教職員は、生徒理解力、学級経営力、学校組織力や部活動運営力を高め、潜んでいるいじめも見逃さないようにし、痛みや苦しみに共感する心をもち、いじめを防止・解決しようとする積極的かつ誠実な姿勢で取り組んでいきます。

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いじめ防止基本方針

学校いじめ防止基本方針