ごあいさつ（校長　奥平　雄二）

昭和２２年、６・３・３制を基本とする新しい教育制度の下、新制中学第１号として玉川中学校は誕生いたしました。戦後混乱期の中で、新しい日本を担う人材の育成という使命を受け、地域・学校・保護者・行政が一体となり歩み続けてきた本校は、七十有余年という長い歴史の中で、多くの優秀な人材を社会に送り出してきました。玉川中学校の教育を受けた卒業生は、国内はもとより世界の国々に活動の場を広げています。まさに、世田谷区教育ビジョンにおける目指す子ども像「せたがやで育てる世界にはばたく子どもたち」を実践し続ける教育活動と言えます。 　本校は、世田谷区の中でも落ち着いた、中町・上野毛・等々力地域を基本学区とし教育活動を行っています。学校行事はもとより、様々な教育活動におきましても、多くの地域社会の皆様からご支援をいただき、より充実した学習を展開しているところです。施設面でもこの考え方を大切にするために、中町小学校と一体化したユニークな構造の中に、地域社会とのふれあいを想定した「区民開放室内温水プール（２５ｍ）」「格技室」「中町ふれあいホール」が併設（世田谷美術館を設計した内井昭蔵氏が担当）されており、多くの地域の皆様と日常的に交流する学校となっております。 　学習面では、全国でも珍しい「教科教室型授業」を特色とする本校は、個に応じた学習を大切にしながら、知識の習得とその活用力を育成すべく努力しております。この特色を発展させるために、平成１６年度以降、「教科教室型授業の充実」を研究主題とした世田谷区研究推進校指定をはじめ、校内研究・研修と意欲的に取り組んでまいりました。これらの取り組み成果は、日常の落ち着いた授業風景と学力保障として結実し続けております。 これからも生徒自身が誇りを持ち、地域の皆様が胸を張れる玉川中学校を、生徒・学校・保護者・地域社会・行政が一つとなりつくり続けてまいります。ご支援、ご協力の程、よろしくお願いいたします。　 《教育目標》 ・自ら考え、自ら学ぶ知性のある生徒　　【知性】 ・思いやりのある心情を大切にする生徒　【心情】 ・心身ともに健康でたくましい生徒　　　【健康】 ・規律を守り、責任を果たす生徒　　　　【規律・責任】