特別支援学級の教育と授業内容

特別支援学級の教科書は、学校教育法107条で定められたものと、通常の学級で使っている検定教科書の中から学校独自に選んでいます。授業で使い易く、楽しく学べるものを選んでいますが、独自の教材を使うことも多いです。また週の授業時数は次のようになっています。

(1)教科書、授業時数について

週29時間

国語 社会 数学 理科 音楽 美術 保体 技家 英語 作業 道徳 学活 総合 自立

(2)授業内容について

すべての教科を通して「生きる基本となる基礎的な学習の力」を身につけることを目指しています。国語、数学については、それぞれの生徒の習熟度に応じた3グループ編成で行っています。作業では、木工と刺しゅうの2グループ編成で前期と後期で交代します。
英語は月に4回程度、外国人(ALT)講師の先生と一緒の授業で歌や踊りを交えて楽しく学習しています。音楽、美術、体育、技術・家庭科では、それぞれ専門の先生(非常勤講師)に加わっていただき、専門的側面からも生徒の力を引き出せるようにしています。家庭科では隔週で毎回調理実習を行っています。食を生きることを基本と考え、自分で簡単な調理が出来るようになることを目指します。さらに調理のある週(第2、第4)には、総合的な学習の時間として、食材の買い物に出かけ社会性やコミュニケーションの力、買い物の計算力を養います。

(3)連合行事について

世田谷区には、特別支援学級が八幡中学校を含め7校あります。(世田谷中、弦巻中、砧中、芦花中、松沢中、上祖師谷中)7校が集まって行う行事も多く、行事についての学習や交流にも力を入れています。年1回行われる連合球技大会、隔年で行われる連合展覧会(小中一緒の行事です)、毎年行われる連合移動教室があります。連合移動教室は世田谷区河口湖林間学園で行われ基本的生活習慣の確立や係活動を通して自主性を養うことを目指します。

(4)通常の学級との交流について

特別支援学級では、連合行事の他にも八幡中学校での運動会、遠足、修学旅行、移動教室、学芸発表会など、すべての学校行事に参加します。原則として当該学年に所属し、所属クラスを決めて交流します。週1回、交流給食も行われています。さり気なく自然に行われている通常の学級の生徒たちとの交流は八幡中学校の特色にもなっていて、双方の生徒たちの心情を豊かに育んでいます。また、九品仏地区音楽祭への参加や地域交流会など、地域との交流を積極的に進めています。地域の皆様のご協力に感謝いたします。

(5)進路指導について

中学校卒業後の進路については、都立特別支援学校(養護学校高等部)に進学する生徒が多いです。高等部では地域の作業所などに行く職場実習が行われます。本校では、週時程の中で作業の時間は将来の就労を考慮して、根気強さ、集中力、手先の巧緻性を養う目的として2時間続きで実施しています。その他、学校生活の中では、自立できるように生活力を高める指導をしています。生活指導こそ進路指導につながるとの考えに基づいています。

授業内容

表示項目はありません。