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【1・2年生】12/12平和学習講演会

公開日
2025/12/15
更新日
2025/12/12

おしらせ

上祖師谷中学校では、「3年間を通した平和学習」の一環として、平和のために活動している外部の方をお呼びして、戦争の悲惨さや平和の尊さについてお話を伺っています。

今回は、公益財団法人第五福竜丸平和協会から講師の方をお迎えして、1954年に太平洋で被爆した第五福竜丸の核兵器による被害について、ご講演いただきました。

第五福竜丸は、1954年ビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験に遭遇、160キロ離れていましたが死の灰を浴び、乗組員の方々が被爆しました。被爆から半年後に亡くなった久保山さんの「原水爆の被害者は私を最後にしてほしい」という言葉が胸に重く響きました。

講師の方は、実験場になったマーシャル諸島の状況も紹介されました。島民は被爆しただけでなく、被爆により差別を受けて、核による汚染で島を捨てて移住せざるを得なくなりました。「故郷を失うということは、自分のアイデンティティを失うということ。自分たちにとって、大切なものが失われてしまう」とお話しされていました。

今でも世界中には12,120発の核爆弾が存在しています。最後に、講師の方は、第五福竜丸の乗組員である大石さんの「真剣に学んでください。」という言葉を引用しつつ、「この現状について自分はどう考えるか、一つ一つ自分のことに結びつけて真剣に考えてほしい。被害に遭われた方に寄り添ってほしい。」とお話しされていました。

他人の痛みを自分のこととして理解することも平和学習の意義です。今の自分にできることを考えていきましょう。