2学年 河口湖移動教室
- 公開日
- 2007/10/30
- 更新日
- 2007/10/30
コラム
富士山は、笠をかぶった秀麗な姿を見せてくれました。
6月20日(水)から22日(金)2年生は、河口湖移動教室で、さまざまな体験学習を行いました。その二日間は、快晴で、富士山の笠は、雨の予報だそうですが、二日目の三合目から五合目への富士登山も立派に出来ました。御中道からの下界の眺めは、疲れを吹き飛ばしてくれました。
一日目の班行動のオリエンテーリングでは、学校周辺での練習の成果があり、意欲も班のまとまりも抜群でした。二日目は、紙面上の計画には表れない、本当の体験が待っていました。倒木を越え、雪も踏みしめました。奥庭荘の一時の平安から、御中道の平坦な道までの急斜面、しかし経験した者でなくては味わえない達成感がありました。三日目は、「もの作り体験」をしました。私は、生徒と一緒にいやしの里根場で「フクロウのストラップ」を作りました。
2年生は、毎日元気で登山の疲れも何処吹く風、エネルギー、意欲、行動力のある生徒達だということを実感しました。それに加えて、たいへん人に優しい生徒達であることを、私は体験することができました。「うどんづくり」の場でも、写真を撮るときでも、ストラップづくりの時でも、随所にそれを感じました。針に糸を通してもらったり、配膳を助けてもらったり私もその優しさの恩恵を受けました。
実行委員の活躍も、移動教室が成果を納めたのに、大きく貢献しています。表舞台では、司会、しおりの説明や点呼などですが、そこに至るまでの過程に緻密な時間を掛けた話し合いがあったからです。この移動教室の舞台裏を想像するには、自分の係の仕事を思い出すとよいでしょう。決して華やかではない仕事も、手抜きがないおかげで当然として扱われはしましたが、それがみんなを支えていたのです。
そして、オリエンテーリングの表彰が、拍手喝采で行われたとき、裏方の仕事は報われたのです。ルールがあって楽しめ、みんなで喜べることを証明したのですから。
貴重な体験を富士山の見守る中でできたことを感謝し、発見できた自分たちの良さを伸ばしこれからの場面に生かしていって欲しいと思います。