２学期が始まりました。相変わらずの猛暑ですが、体育館には元気な生徒の姿がありました。以下、校長先生の講話の内容です。

「この夏休みに私自身が体験し成長できた話をします。高校の部活の試合で痛めた膝の靭帯を３０年ぶりに再手術をするため、入院しました。全身麻酔から覚めた後の傷口の痛み、日がたつにつれ傷口が治る自然治癒力のすごさ、足は動かさないと急速に細く筋肉がなくなること、そしてリハビリで筋トレをすると目に見えて回復すること。人間の体の不思議さを体験しました。１８日間の入院生活はまさに職場見学でした。そこで学んだことは、医療スタッフ全員がひとりの患者のために情報を共有し、治療に専念できるよう万全の協力態勢を取っていることやリハビリ、食事、薬局部門など様々な部署の方の協力で運営されている、という事です。また手術後しばらく松葉杖で電車通勤をしなければなりませんでしたが、３０年前の手術の時とは比べ物にならないほど世の中のバリアフリー化が進んでいることや、車内で席を譲ってくださる人々の優しさに触れることができました。二学期は、私の入院に頑張ってくれた教職員に恩返しをするため、毎日を大切にし、より仕事に専念しようと思っています。皆さんも夏休み中に様々なことを体験し、考え、成長したことと思います。そんな一人一人が集まった二学期はさらに良いものになることでしょう」(菅野)