平成25年3月31日
保護者・地域の皆様
世田谷区立八幡山小学校
校 長 土性 知法
前年度の改善方策について実行した改善結果
保護者・地域の皆様には、日頃より本校の教育活動にご理解・ご協力をいただきありがとうございます。平成23年度の改善方策について、平成24年度に実行した改善結果を、下記の通りご報告いたします。
1 学習指導について
☆昨年度の提言「児童個々の力量に応じ、幅を持たせた指導を引き続きお願いします」
上記の提言を受け、分かる授業、楽しい授業を目指して指導方法の工夫や教材の開発・提示 の工夫など、児童が意欲をもって取り組めることに力を入れて取り組んできました。また、チ ャイムを守って授業を進めることにも引き続き取り組んできました。
方 策
@チャイムの合図による授業時間の確保
A教材の工夫、指導方法の改善により、児童が興味・関心をもって授業に取り組めるようにする
B教員としての資質・能力向上を目指し、校内での研修を充実させる。また校外における研修・ 研究会にも積極的に参加させる
C教科によって授業形態を工夫し、個別指導、少人数指導を取り入れ、一人一人の児童の理解の 様子を見取っていく
改善の結果
・授業の時間を守るについては、肯定的評価が89%とさらにアップし、改善が達成されている ととらえられます。
・算数ミニテストの導入、ノート指導、板書の共通化(算数)など全校で共通に取り組むものや、 体験学習・ゲストティーチャーによる授業など、学年ごとに計画するものなど、それぞれの学 年に応じた学習活動を取り入れてきました。
・校内研究の活性化(年7回の研究授業、外部講師による指導)により、学び合い・伝え合いを 大切にした授業を追究しています。また全教員による「世田谷杜の学び舎」実践報告会への参 加、他区の研究先進校の参観などを行いました。
・少人数指導、グループ学習、ペア学習、習熟度別グループ編成による授業、一斉型授業、ティ ームティーチングによる授業など、学習内容や児童の実態に応じて様々な学習形態での授業を 展開してきました。
2 生活指導について
☆昨年度の提言「教職員や保護者など大人から積極的な声かけ(あいさつ)や『あいさつ運動』 についての工夫が必要であると考えます」
上記の提言を受け、特に「あいさつ」に力を入れて取り組んできました。また、「問題行動 への素早い対応、保護者への丁寧な説明」についても取り組んできました。
方 策
@「あいさつ週間」の活用
A全校朝会、朝の会・帰りの会、ポスター掲示による挨拶の励行
B「みどりの学び舎」4校(緑丘中学校、経堂小学校、上北沢小学校、八幡山小学校)で、学期 1回「あいさつ週間」を設定し、あいさつ運動に取り組む
C教職員間の「報告・連絡・相談」による連携を深め、問題発生時には管理職も含めて迅速に対 応する
D保護者との連携の場としての保護者会、個人面談、学校だより、学年だより、ホームページの 活用
改善の結果
・あいさつについては、年度の後半よりずい分大きな声でできる児童が増えたと感じています。
引き続き、よい習慣として身につくよう実施していきます。
・教職員間の「報告・連絡・相談」は大分徹底されてきています。児童の問題は管理職も含めて、 学校全体で解決できるよう努力していきます。
・保護者会について、一方的な連絡ではなく、保護者の方同士が情報を共有したり交換したりす る場となるよう取り組み始めたところです。次年度に向けては、保護者の方と担任をはじめと する教職員がより緊密に連携をとれる手立てを講じていきたいと考えています。
3 学校行事について
☆昨年度の提言「運動会や学芸会など学校の伝統として守り伝え、児童の指導を引き続きお願い します」
学校行事については、保護者・地域の方から高い評価をいただいています。これまで培って きた伝統や誇りをしっかりと引き継いでいきたいと考えています。
方 策
@年間行事予定を前年度3月中に配布する
改善の結果
・なるべく早い段階で学校行事の予定をお知らせするよう心がけてきましたが、突然の変更を余 儀なくされたものもありました。やむを得ず変更する場合は、余裕をもってお知らせできるよ うに努めていきます。
4 学校運営について
☆昨年度の提言「学校公開や保護者会、学校行事などで積極的に保護者の前に出ることや、児 童と積極的にかかわりあいをもつなど、まずは校長としての認知度を上げる努力が必要と思 われます」
上記の提言を受けて、以下のような方策をもって取り組んできました。
方 策
@4月保護者会で学校経営方針を伝え説明する。
A地区ごとの保護者懇談会を開催し、保護者の方と情報交換を行う。
B全校朝会での講話の内容を吟味・精選し、児童の情操を深めるものにする
C全学級の授業を観察し、児童・学級の様子を把握する
Dホームページの充実を図り、教育活動の様子を適宜お知らせする
E休み時間、授業、行事等の中で、児童とかかわる時間の確保に努める
改善の結果
・学校経営方針は年度の始めに説明の機会をもつことができました。
・地区ごとの懇談会という形では実現できませんでしたが、学校協議会の場で地域ごとにお話を していただいたり、PTAの現役員の方や旧役員の方との懇談を実施しました。
・全校朝会での講話は、「人格の完成をめざして」の内容や児童にとってタイムリーなもの、イ ンパクトのあるものなどを選び行ってきました。
・全学級の授業観察のほか、各クラスで給食を食べる機会を設けました。クラブ活動や休み時間 なども子どもたちの活動や遊びの様子を見るようにしています。
5 広報・情報提供について
☆昨年度の提言「保護者はホームページを通じた積極的な情報発信に期待をしています。継続 的な更新はもちろんですが、他校のホームページも参考に内容の充実も必要です。学校だより などを通じ、ホームページの積極的なPRも必要だと考えます」
提言を受け、下記のような対応をお示ししました。
方 策
@ホームページの更新を適宜行っていく。学校行事や授業の様子、「本日の給食」などほぼ毎日 継続していく
A学校組織の中に「ホームページ担当」を位置づけ、内容の充実を図りながら情報提供をしてい く
B非常時、緊急時には「緊急メール」で情報を提供するとともに、必要に応じて紙ベースでの提 供も行う
C学校だより、学年だより(学級だより)、給食だより、スクールカウンセラーだよりを定期的 に発行し、学校の様子、児童の様子を伝えていく。校長室だよりの発行も検討する。
改善の結果
・ホームページの更新は、ほぼ毎日行っています。「本日の給食」のほか、集会や授業の様子な ど子どもの活動の様子を中心にお知らせしています。
・学校組織の事務部の中にホームページ担当を3名配置し、ホームページの更新作業を行ってい ます。
・不審者情報や運動会の実施等について、緊急メールで情報を発信しています。台風の対応につ いてなどでは、プリントによるお知らせを行いました。引き続き状況に応じて取り組んでいき ます。
・学校だより、学年だより(学級だより)、給食だより、スクールカウンセラーだより等につい ては定期的に発行しました。校長室だよりの発行は今後の検討課題です。
6地域との連携について
☆昨年度の提言「世田谷9年教育(みどりの学び舎)や関連する小・中学校ホームページのリン クの作成など学校ホームページの活用や積極的な情報発信が必要かと思われます」
「地域の学校としてこれまで培ってきた良好な関係が、さらに維持・発展できるよう、たゆま ぬ努力をお願いします」
2つの提言を受け、「保護者・地域・学校が一体となってつくる学校」を目指し、以下の方策 をもって取り組んできました。
方 策
@「地域運営学校」を推進していくための「学校運営委員会」を立ち上げる
A本委員会を中心に、児童・保護者・地域の教育活動に対する意見や考えを把握し、学校運営に 反映させる
B特色ある教育活動を行うために「人材リスト」を作成し、ゲストティーチャーとして授業に参 加していただく
C「地域力」を生かした教育活動を実施する
改善の結果
・学校運営委員会が発足し、学校職員を交えて毎月話し合いを設けています。先進校の報告会等 にも参加し、次年度に向けいよいよ活動を本格化していくところです。
・人材リストの作成には至りませんでしたが、地域の人材を活用した「戦争体験者の話を聞く」 「お囃子の体験」「まちたんけん」などの学習活動を行いました。