昨日の記事の答え

 トイレットペーパーやティッシュペーパーがお店からなくなったのは、どうしてでしょうという昨日の問題の答えです。買い物に行って、トイレットペーパーやティッシュペーパーを荷物に持つと、かさばって持ちづらいですよね。3年生以上は算数で勉強しましたが、重さの割に「かさ」が大きいからですよね。

 答え<1>かさが大きいということは、お店にも置くためのスペースが相当必要だということです。在庫を置いておく倉庫もスペースをとられます。ということは、いっぺんにたくさんの数はお店に置けないということです。他の商品も置かなくてはならないので、トイレットペーパーやティッシュペーパーだけに場所はさけません。置いてある数よりも買いに来る人が買っていく数が多いので「なくなっている」だけです。今日の分がなくなっただけです。
 答え<2>工場で作られているので、お店まで運んでくるには、トラックに積む必要があります。ただ、大きなトラックにも、お店何軒か分しか一度に積めません。5年生以上は分かると思いますが、トイレットペーパーは「円柱」です。転がってしまうので直方体のビニールに梱包されてきます。当然、直方体の中にある円柱との間にはすき間があるので、運ぶための空間の割に運べる数は少なくなります。
 答え<3>ネットでの買い物が普及して、配送の仕事の人は常に人手不足です。「足りないからすぐに運んできて」という声には応えにくいのが現状です。
 答え<4>4年生以上はリサイクルの学習もしましたね。古紙のリサイクルは進んでいるので、紙が不足する事態は考えにくいです。牛乳のような紙パックは古紙が用いられませんから、紙パック飲料が売られているということは、紙の材料不足にもおちいっていない証拠ですし、新聞や本も普通に売られています。トイレットペーパーやティッシュペーパーにしか、消費者の目が向かなかったということです。パニックになる前に、消費者が冷静に周囲を見回してみることが大切です。5年生は社会の「情報」で学びましたね。家庭科でも、消費者について学んだはずです。

 「観光客が減って、仕事がなく、バス会社はバスの運転手さんを解雇した。」というニュースがありました。先生は、「トラックの運転手が不足しているなら、なぜ、バス会社と運送会社が連携して、運転手を融通し合う仕組みを作って、雇用を守る工夫をしないのだろうか。」と不思議に思いました。大型免許を持っている人は、普通免許を持っている人よりは絶対に少ないので、そういう仕組みがあったらいいのにと思いました。ちなみに学校では、社会科見学などでバスを使うことが多いのですが、年々「その日はバスがない。」「バスはあるが運転手がいない。」と断られたり、バスが時間に来なくて運転手さんに聞くと「千葉の車庫から来ました。」「神奈川の車庫から来ました。」ということもしばしばあったりするようになっています。AIの登場で、「車の運転」の職業がなくなると盛んに言われているからなのでしょうか。なくなるなら、車の運転を生業としている会社は、そのことについての見通し(将来、業種転換するとか、運転手を違う部署に配置するとか)を発信すれば、運転手として勤めたいと思う人も来てくれると思うのです。そう、簡単ではないのかもしれませんが…。経験したことがないことは、イノベーションの原動力のはず。
 経験したことがないことを、恐れずに乗り越える力を持っているのが人間のすごいところです。4月から新しい学校、新しいクラスや先生、友達に出会って、経験したことがない状況に出会う人もいるかもしれません。でも、大丈夫。今までの学習・経験・人とのつながり…、何かがきっと助けになりますから。   算数少人数担当 宮澤 光彰
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