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平成28年5月23日(月)全校朝会

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平成28年5月23日(月)校長先生のお話し

つばめ初見日
 皆さん、この春につばめを見ましたか?
 つばめを初めて見た日のことをつばめ初見日といいます。
 つばめの初見日とは、春に入る頃、渡来したつばめを初めて見た日をいいます。関東より西では越冬するつばめもあるといわれていますが、これは観測の対象としません。つばめはすずめより大きく、その尾は長く二つに分かれています。頭から背にかけて翼は光沢のある黒色で、額から喉にかけては栗色、栗色に接して首飾りの様に黒い帯があり、胸から腹部にかけては白色です。
 東京での春の生物の初見日は、つばめの他にもんしろちょうやホタルなどを初めて見た日のことを言い、モンシロチョウはつばめとほぼ一緒の4月の初旬。ほたるは、6月10日頃に光ります。その他に、うぐいすが初めて鳴いた日を初鳴日といい、3月10日頃です。
 皆さんは、道路に鳥の雛が落ちていたらどうしますか。「あれ」、鳥の雛がか細い声でピーピー鳴いています。ふと上を見上げると鳥の巣があります。「あ~そうか、あの巣からこの雛は落ちたんだ。」と分かった時にどうするかです。
 実はそういうときに親切心から雛を拾い上げようとする子どもが多いのですが、拾い上げてはいけません。じいーっと観察するとそういう時に親鳥が近くにいてひな鳥を助けようとしているんです。もし、人間が雛を拾い上げてしまえば、その瞬間に親鳥は雛を人間にととられてしまったと思い込み、もう二度と雛を助けには来なくなってしまいます。それに気付いて、元あった場所や、巣に戻したとしても一度でも人間が手にしたひな鳥は、親鳥は育てようという気持ちがなくなり、道路の雛を助けようとはしなくなり、巣に戻した雛も親鳥が巣から落としてしまうこともあります。
 もし雛が道路などに落ちていて、かわいそうだなと思っても絶対に触らずそのまま放っておきます。すると親鳥は助けに来て、何とか口にくわえて巣に戻れる雛もいるのです。巣に戻れない雛は残念ながら、死んでしまうことになりますが、人間が一度でも触ってしまった雛も助かる見込みは低いので、放っておくのが一番なんです。
 この時期は、つばめの他にムクドリやヒヨドリ、シジュウカラ、スズメ、カラスなど多くの都会の鳥が雛を育てています。そんな様子をそっと見守っていてくださいね。



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