第66回卒業式17 3月18日(金)
校長式辞です。
『駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性ぐらい 自分で守れ ばかものよ』 茨木のり子さんの詩の一部です。 茨木さんがこの詩を読んだのは、バリバリ戦争の時代。上の命令で、命が軽視された時代、そんな時代によんだ詩でした。 この詩には、どんな時代であっても、周りに流されずに、 『正しいと思うことを貫いていく』 『自分の頭で考えて、きちんと生きていく』 『本当に大事なものを大事にしていく』 という思いが込められています。 あなた方は、この二年間、新型コロナウイルスという得体のしれないものと戦ってきました。できないことをすべてコロナのせいにするのは簡単でした。 しかし、誰一人、コロナのせいにしなかった。 いつも一生懸命でした。 いつも笑顔でいました。 苦しみに歯を食い縛って乗り越えました。 ここにいる仲間と共に…。 自分の感性を磨き、感受性を自分で守ってきました。 そんなあなた達だから、これから先、きっと強く優しく美しく、幸せいっぱいに生きていけるはずです。 中学校生活の『はじまり』は、みんなバラバラでした。 ここにいる「あなた」から『あなたへ』優しさのバトンを渡してくれた三年間でした。 赤学年として、「ひとつにまとまり」 今日、中学校卒業という『ひとつの朝』を迎えました。 今日から道は、またバラバラになりますが、一人一人が前に向かっていく『決意』をもって、弦巻中学校を旅立っていってください。 『この星に生まれて』良かった、と思える人生を送ってください。 つづく… |
|