運動会前、高名の木登り2年生の国語の教科書に「徒然草」の「高名の木登り」のお話が出ています。古典ですので、現代語にしてみましょう。 「有名な木登りだといわれている男が、人を指図して高い木に登らせて梢を切らせたとき、とても危なく見える間は何も言わないで、降りてくるときに軒の高さくらいになったところで、『けがをするな。注意して降りろ』とことばをかけたので、それを見ていた私が「これくらいの高さであれば、たとえ飛び降りたとしても降りられるだろう。どうしてそう言うのか。」と聞いたところ、『そのことでございます。高くて目がくらみ、枝が折れそうで危ない間は、自分で恐れて用心しますから、注意しろとは申しません。けがは、安全な所になってから必ずするものでございます』と言う。」 もう少し、というところが、実は一番注意が必要なのですね。 |
|