合唱コンに思う全体で11クラスの合唱を聴きました。それぞれ個性があります。リーダーが中心になって歌い、その歌声を周りが支えるクラス、リーダーはいないけれど全員が同じくらいにしっかりと歌うクラス、男子の声量がすばらしいクラス、男女のバランスがすごくいいクラス。評価はさまざまだと思いますが、これらの個性は合唱コンクールのための2週間だけでうまれたものではないと思います。 4月のクラスの誕生から半年、さまざまなことを経験し、かたちづくられてきたものが今日の合唱にあらわれているのだと思います。 11クラスの合唱は、どれもたいへんよかったです。昨年度までの各学年のレベルを超える合唱でした。1年生は初めてですから次年度に期待するところが大きいですが、2年生は、クラスのまとまりはもちろん、学年としてのまとまりを強く感じました。1年生の時には少しずれていた歯車がかみ合い、実力を発揮することができています。この成長はとても頼もしく、これからの駒沢中学校のエネルギーそのものです。3年生は、もともとエネルギーのある学年です。この4月から学校生活全体がどんどんよくなって、そのエネルギーが自信に変わっていったのですね。堂々と、表情豊かに、過去の駒沢中学校のどの3年生にもひけをとらない合唱でした。 3年生のクラスアピールで、療養のためお休みしている先生に宛てたメッセージがありました。そのクラスの合唱を聴きながら、私はその先生の表情が浮かんで、目頭が熱くなりました。大丈夫、生徒の皆さんと先生とは、心がつながっていますよ。卒業式に会えるのを楽しみにして待ちましょう。 それから、「感謝」ということをたくさん感じました。開会のことば、クラスアピール、閉会のことばなど、「先生方への感謝」「お父さん、お母さん、家族への感謝」が、生徒の皆さんからたくさん聞かせてもらいました。感謝することの大切さは、学校だよりでも書いたとおりです。感謝する人も感謝される人も、感謝という思いやりの心でつながって、とても幸せな気持ちになりましたね。閉会式の後も、全校生徒で実行委員に感謝の気持ちを込めて拍手を送っていました。本当に駒沢中学校の生徒のよさを感じた一日になりました。 以下は開会式のあいさつです。この文章どおり、本当に感動的な心に残る合唱コンクールでした。 「合唱コンクールもいよいよ本番を迎えました。今日まで重ねてきた練習の成果を発表するときです。朝や放課後、校長室には皆さんの歌声が聞こえていましたが、日ごとにハーモニーになり、豊かな声量になってきていて、今日はとても楽しみにしています。来週から歌声が聞こえなくなるのは、少しさびしい気もします。 コンクールですから、最終的に順位がつけられます。しかし、これまで自分が合唱曲に、クラスの友だちに真剣に向き合ってきたなら、自分にとってこの2週間はかけがえのない2週間だったと言えます。今日は最後の仕上げとして、もう一度、合唱曲に、友だちに真剣に向き合ってみてください。そして、どのクラスも、聴く人を幸せな気持ちにすることを考えてください。聴く人に感動を与えてください。ここにいる一人ひとりが幸せな、心に残る一日となることを願っています。 保護者や地域の皆様には、生徒たちにたくさんの拍手と声援を送っていただきたいと思います。」 |
|