11/12 明日の「何でもトーク」はお休みです。11/02 残念なお知らせです。
先週まで元気に水槽で泳いでいたアオウミガメの赤ちゃんでしたが、今週の月曜日、水槽内の網の下にもぐって溺死してしまいました。せっかく卵からかえったばかりだったのにとても残念です。卵で亡くなったカメの赤ちゃんと一緒にお墓に埋葬しました。エバーラスティングの方と今後のことについてお話したのですが、以下にあるように本年度本校で飼育することは難しいことが分かりました。2匹のカメの冥福をお祈りします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 本日、子ガメを解剖しました結果、溺死の所見が確認されましたが、その他には奇形や疾病など著変が見られませんでした。 卵黄がまだ残っており、胃や腸に餌も確認され、餓死ということもありませんでした。 溺死の所見について具体的に言いますと、気管および気管支と肺に泡沫が貯留し、左肺が膨隆していました。 本日、水槽の状態も確認しまして、 やはり格子網の斜めになっている箇所に入りこんでしまい、出れなくなって呼吸ができずに死んでしまったようです。 ====== ところで、小笠原に確認をとりましたところ、新しい子ガメを連れてくるのが難しい状況です。 ただ今、小笠原の飼育ガメでヘルペスが多くなっているようで、既に水槽で飼育しているカメを小学校へ届けることはできません。また、ふ化時期もほぼ終わっており、あまり時期が遅いと孵化しなかったり元気な子ガメが手に入りにくいです。 今年は、もしかしたら子ガメを飼育できない可能性も視野に入れといて頂かないといけない状況です。 小笠原で飼育しているウミガメは前からお伝えしている通り、地域産業の一貫でウミガメを増やす目的でおこなっています。飼育するウミガメを選ぶにも全て母親が分かっているもので、母親がダブらないように気をつけたり(遺伝子的な偏りをなくすため)、 飼育するカメも「水槽で飼える最大限頭数」や「病気になりにくい頭数」や一部「死亡する確率」も割り出して最終的に350頭くらい放流できるように数を調整しています。 そういった管理の事や、「ウミガメを増やすため」という目的の為に、簡単にウミガメをお届することができないというのもあります。 時期的なタイミングもあまります。申し訳無いのですが、今年の子ガメ飼育についてはちょっと保留という事でご理解いただければと思います。 今回のことはウミガメ飼育について考える良い機会として捉えるのもいいのかもしれません。校長先生が以前おっしゃっていた通り、「ただ飼育するだけじゃなくてもっと」何か広げて行けたらいいですね。ちょうど今、当団体でも小笠原以外での子ガメの飼育について体制を見直そうという動きになっているので、もう少し整理して何か良い提案ができればと思っています。いったん、今年は保留ということになっていますが、これからもお互いにとって良い方向で続けていければと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。 |