寄り道をしないで下校しよう。

平成29年度 同窓会総会

5月21日(日)に47名の方に集まりいただき、
同窓会総会が開催されました。

場所:八幡小学校ランチルーム

第1部(総会)
1)会長/名誉会長の挨拶
2)議事として以下の議題が採り上げられ、承認されました。
 ・前年度の活動報告、会計報告、会計監査報告
 ・新年度の活動方針、役員紹介
3)校歌斉唱

第2部(懇親会)
 卒業生である久枝譲治氏(昭和38年卒)に「日本外交秘話」
「広島原爆ドームの世界遺産登録を目指して」をテーマに
講演していただきました。

「久枝さんの略歴」
東京大学法学部を卒業後、外務省に入省されました。
在米国大使館一等書記官、在フィリピン公使、ニューヨーク
総領事館首席領事、アトランタ・シカゴ総領事を経て、
平成23〜27年までオマーン駐在特命全権大使として勤め上げ、
現在は、明治大学国際日本学部客員教授として
活躍されています。

「ご講演内容」
 まず、大使館は通常その国の首都に置かれ、外交を含めた
公務を執行する拠点であり、相手国との信頼関係を築くことが
主な役割です。領事館は首都以外の主要都市に置かれ、
日本人の安全確保や通商関係の援助、パスポート発行などを
行っています。
 オマーンはアラビア半島の東端に位置し、アラビア海と
オマーン湾に面し、石油ルートとして有名なホルムズ海峡の
航路もオマーン領海内にあるため、日本にとって資源確保の
意味においても重要な国に赴任することが決まりました。
そして、天皇陛下による特命全権大使の任命式に出席した折、
オマーン国王へのメッセージをお預かりすることになりました。
しかし、メモをとるわけにはいかず、必死に暗記をせねばと
気をもみましたが、「オマーンの発展を祈っています」と、
短いお言葉でほっとしたとのことです。
2012年に日本・オマーン外交樹立40周年記念行事が
行われた際、日本からも多くの著名人が訪問されとのことで、
なかでも、八幡小の卒業生でもある雅楽演奏家の東儀秀樹さん
とは、学校の話で盛り上がったそうです。
また、2014年の安倍総理のオマーン訪問の設定時、
相手国が君主制国家のため、計3回お願いに伺い、
確約をとるのに半年もかかり、日本からはまだかと急かされ、
大変ご苦労されたそうです。

 1996年にメリダ(メキシコ)で開催された世界遺産委員会に
出席された時のエピソードが紹介されました。
日本が原爆ドームを世界遺産として登録するように
推薦しました。日本人にとって、原爆ドームは負の遺産であり、
悲劇を二度と起こさないためと考えていますが、
アメリカ合衆国は、戦争遺跡を世界遺産に
含めること自体に否定的な見解を示していました。
そして、登録には21か国の意見の一致(コンセンサス)が
必要であるが故に、各国へのロビー活動に奔走され、
最終的に米国の立場を考え、戦争に対する良否を問いている
わけではない旨を示し、登録が可能となったそうです。

 今回の公演を通して、外交とは非常にデリケートで難しい
問題を抱えている職務であることを認識させてもらいました。


 最後に、全員で集合写真を撮り、和やかなうちに会は閉会しました。

 来年も5月に総会を開きますので、是非、ご参加ください。
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学校行事
5/29 クラブ活動 美しい日本語週間始
6/1 学校公開期間始 セーフティ教室
6/2 教科「日本語」公開授業 美しい日本語週間終
6/3 土曜授業日 学校公開期間終 ネットリテラシー醸成講座6年・保護者