朝礼 3年生自身の体験を踏まえたお話でした。(宮内) おはようございます。 令和3年も、師走を迎えました。「師」という呼び方の語源は諸説ありますが、有力なのはお坊さんが年末になると忙しく走り回ってお経をあげる、というものです。師走の「師」という漢字を教師の「師」である、という人もいますが、全ての先生が年末に忙しいわけではありません。でも、フナキボの3年生の先生はものすごく忙しいことは確かです。先月から10期生のためにずっと夜遅くまで残って仕事をしています。そして、これからは100枚を超える調査書作成が待っています。そんな先生方の努力に報いるためにも、みなさんが今後できることは「進路に向かって持てるすべての力を注ぐこと」です。 さて、すでに学年の半数以上の人が校長面接を終えています。今までの傾向を見ると、用意した答を完璧に覚えた人が全員Aという評価が出ているわけではありません。質問の内容や質問の仕方が全員微妙に違いますし、私の質問全てを予想するのは不可能です。 大切なことは、答えの内容や答え方を自分のものにしているかという点です。自分の考えを自分の言葉で表現できるか。これを「身に付ける」といいます。「覚える」とは違います。 実は受験勉強で得た知識や方法も「覚える」ではなく「身に付ける」ことができるかが合否の分かれ目のひとつになります。 ただ「身に付ける」レベルに到達するためには「壁(自分の弱点に対して正面から向き合う)」を乗り越える必要があります。「壁」の高さやそこまでの距離は人によって千差万別。すでに乗り越えている人もいるでしょう。その「壁」はある程度、もがかないと見えてきません。これからの1カ月、いや2カ月、ぜひ自分の希望する進路先にあわせて頑張ってください。 ちなみに、私が中学校時代に一番もがいたのが、今頃から2月初旬でした。今考えると、1月下旬にその壁を乗り越えたのだと思います。結果として、第一志望の都立高校の合格は果たせなかったのですが、担任の先生から「あと4点で合格できた」と聞かされ、とてもそのレベルまでいかないと思っていた自分にとっては十分な成果でした。中学卒業後の生き方にも関わってきます。ぜひ、壁を乗り越える努力を続けてください。 以上で、話を終わります。 |
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