6月30日 図工室より1

 今週の6年生「墨のうた」の授業。前時、10枚ほど描いた作品から3〜4枚を選び、裏打ちを行いました。裏打ちとは、書や水墨画を掛け軸や屏風、襖などに仕立てる際に施す工程です。裏打ちを施すことで、墨の乾燥によりできたシワやたるみが取れます。また、台紙に貼ることで墨の濃淡がよりはっきりと表れ、美しく仕上がります。
 今週は、裏打ちした作品に題をつけました。題については以前ここで、3年生の授業を紹介しましたが(5月18日参照)、6年生の授業でも基本的には同じ考え方で取り組んでいます。ただ、国語で詩や擬人法を学習している6年生には、もう少し絵と言葉の関係を考えられるように指導しています。子どもたちに繰り返し話したことは、自分の内面から出てきた言葉には、すべて意味があるということです。大切なのは無限にある言葉の中から、どの言葉を選び、どの作品と結びつけるか、です。たとえ、ふざけて思わずつぶやいた言葉でも、それをいいと思い、選んだ時点でその言葉は大切な作品の名前となるのです。
 気負わず、狙わず、素直な言葉。6年生にはなかなか難しいですが、たくさんのすてきな題が生まれました。以下は、題の一部です。(図工専科)

 《頂上 −喜び−》
 《なやんでいる山》
 《こっちを見ている》
 《走れ》
 《ほろりほろり》
 《流れ−雨ときりのゆくえ−》
 《まだ知らない場所》
 《一生歩く》
 《こんな1日》
 《平和への道》

 【写真上】《さまよう魂》
 【写真中】《急げ、負けるな》
 【写真下】《傷あと》

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