12月25日 図工室より(1)

 3年生「図工室の道具図鑑」の授業。先週、2学期最後の図工の授業を行いました。「図工室の道具図鑑」は、これから6年生までに使うであろう図工室の道具を少しでもたくさん覚えてほしいと思い設定した授業です。授業で子どもたちに繰り返し話したことは、「よく見て描くこと」と「道具の使い方を想像しながら描くこと」です。よく見て描く、ということは見て気づいたものはすべて描く、ということです。なので子どもたちには「道具についた汚れやキズなども描きましょう」と話しました。それによって駒沢小学校でこれまでの長い年月、大切に使い継がれてきた道具について考えるきっかけになればと思ったからです。また、この授業で実際に描いているときは、道具の名前を聞かれてもあえて答えませんでした。道具の名前よりも、使い方を想像したり、形の不思議さやおもしろさに意識を向けたりしてほしいからです。道具にはその形でなければならない理由があります。ある機能を果たすために、一切の無駄を省いた必然の形であることも、この授業を通して感じてくれればと思っています。3年生にはすこし難しい話ではありますが…。
 さて、先週行った最後の授業のテーマは「道具の名前と使い方を知ろう」でした。これまで描いてきたたくさんの道具の使い方を説明したり、実際に実演して見せたりしながら、道具の名前を一つひとつ書き加えることで「図工室の道具図鑑」を完成させました。子どもたちがずっと気になっていたクランプの使い方、両刃のこぎりの刃の違い、げんのうの頭の片方がわずかに丸みを帯びている理由、絵の具がなにからできているのか?、逆さに置ける木工用接着剤の容器のデザイン、ホチキスが商品名であることなど…、あれこれ話を交えながら黒板にすべての道具の名前を書き出したらちょうど50種類ありました。
 身近な道具から大工さんが使うような道具まで、これからさまざまな道具を使う子どもたちが、この授業を通して道具に興味をもってくれたらうれしいです。(図工専科)

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