3月10日 図工室より(1)

 3月2日と8日に6年生の最後の図工の授業を行いました。昨年度から小学校最後の図工の授業は、学校から歩いて5分もかからない「世田谷美術館分館 向井潤吉アトリエ館」に行くことにしています。向井潤吉アトリエ館には3年生の社会科「町たんけん」で一度訪れていますが、ものの見かたや感じかたが豊かになった6年生が卒業前に訪れることにはまた別の意味があります。
 この授業では、館内に展示された作品の中から一枚を選び、その絵の簡単なスケッチをしてもらいました。題名、制作年、技法などの作品情報とともに、なぜその絵を選んだのか、理由も書いてもらいました。この日選んだ一枚の絵を確実に心の中に刻んでほしいと思ったからです。
 卒業して中学、高校などへ進むにつれて子どもたちの世界はどんどん広がっていきます。それに従って、地元で過ごす機会は少なくなってくるかもしれません。今は授業でなんとなく連れてこられた場所という印象しか残らない子どももいるでしょう。しかし卒業を目前に控えた6年生のこの時期に、みんなでアトリエ館に行ったという経験があるかないかでは、大人になってからのアトリエ館の記憶は変わってくると思います。ここは彼らの地元であり、彼らの原点でもあるからです。次に訪れるのはいつか分かりませんが、その時に今日選んだ一枚の絵が彼らにどのように映るでしょうか。彼らの駒沢の記憶のひとつに「向井潤吉アトリエ館」を確実に刻んでおいてほしいなと思っています。(図工専科)
※写真は許可を得て撮影しています。

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