4月15日 図工室より(1)

 先週の3年生「お花がいっぱい」の授業。2年生までは教室で担任の先生に指導を受けていた子どもたちですが、3年生になると図工室で授業を受けるようになります。最初に子どもたちに話したことは、「図工室での約束はありません」ということです。中には「あれっ」と思った子どももいたかもしれません。もちろん、図工室でも使う道具や材料によっては決まりやルールを設けますが、あれこれ約束事が多いと、子どもたちは自分で決めることや判断することから遠ざかってしまうように思えます。
 授業中、子どもたちからは「これでいいですか?」「次、どうしたらいいですか?」という質問がよく出ます。自分のやり方が正しいのかどうか、人に判断を委ねるような質問をしてくることもあります。しかし、図工で大切なことは「こうしたい」「こうやってみたい」という小さな衝動です。選んだり、判断したり、決定したり……。自分らしい表現は、そういうことの繰り返しの先に生まれます。つまり、「図工室での約束がありません」というのは、悩んだり、迷ったり、たくさんの失敗をしながら、いろいろなことに挑戦する気持ちを大切に過ごしてほしいというメッセージでもあるのです。(図工専科)

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