入学式(校長式辞)![]() ![]() 入学式での校長式辞です。 春の暖かさが心地よいこのよき日に、保護者の皆様や二・三年生の皆さんが見守る中で入学式が挙行できますことに、心から感謝いたします。 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。 皆さんの返事からは、新たな環境で頑張るぞという気合いを感じました。 皆さんは今、どうような思いを胸に抱いていますか。 「期待」ですか。 「不安」ですか。 恐らく、そんな簡単な言葉では表せない複雑な思いを抱いている人が多いと思います。 「思いを巡らす。」 つまり、それはいろいろなことを想像したり、予想したりしているということですね。 では、その想像や予想の中にある期待通りの中学校生活にするためにはどうすればいいでしょうか。 不安を取り除くためにはどうすればいいでしょうか。 これが「考える」ということです。 東深沢中学校の教育目標の一つに 「自ら考え、判断し行動できる生徒」という目標があります。 これからはVUCA(ブーカ)の時代と言われています。 聞きなれない言葉だと思いますが、 VUCA(ブーカ)とは、 Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字です。 これらの四つの要因により、現在の社会経済環境が極めて予測困難な状況に直面しているという時代認識のことです。 そのような時代を生きていくためには、「自ら考え、判断し行動できる」ことがとても大切です。 まずは、自分で「考える」です。 つい2週間前までは、最上級生として、小学校のリーダーとして考えながら、小学校を引っ張ってきた皆さんなら大丈夫です。 中学校に入学し、最下級生になり、リセットするのではなく、 そのリーダーとして、考えてきた力をさらに磨いてください。 本当は、これから義務教育を終わり社会に出ていく卒業生にお話しするような内容ですが、中学生のうちから、これからの社会のことを踏まえて「考える力」を身に付けてほしいと思ってお話ししました。 もう一つ忘れないでほしいことがあります。 これはHIGASHIの生徒として絶対に守ってほしいことです。 人はみんなちがいます。誰もがオンリーワンです。 まずは、そのオンリーワンである自分自身を好きになってください。 ま わりの人と比較したり、まわりに流されたりするのではなく、「自分はそのままの自分でいいのだ」と思ってください。 そして、次に、その「ちがい」をあたりまえのこととして受け入れてください。 誰とでも支え合い、高め合える、そんな学校、そんな世の中を、HIGASHIの生徒としてつくっていってください。 さて、保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。 皆様が心から慈しみ育てられたお子様を、私ども教職員一同、心を込めて、今日から大切に教え、育ててまいります。 皆様のご支援とご協力をお願いいたします。 令和4年4月7日 みしまの森学舎 世田谷区立東深沢中学校 校長 本 田 仁 |
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