第1学期終業式(校長式辞)校長式辞では、以下のような話をしました。 おはようございます。 始業式から106日間の1学期が今日で終わります。 みなさんはどんな1学期でしたか。 4月6日から、1年生は4月7日から今日まででどのくらい成長できましたか。 この様な状況の中でも多くの人が頑張りました。 体の成長はもちろんですが、学力や心も多くの人が成長したと思います。 それは、学校という集団生活の中で、日々様々な刺激があるからです。 体育祭や移動教室のような大きな行事だけでなく、小さな行事、授業、定期考査、当番活動、生徒会活動、部活動など成長するチャンスがたくさんあります。 友だちと過ごす休み時間なども成長するチャンスです。 では、逆に言えば、そのチャンスを生かして成長していますか。 前回の全校朝礼でもお話ししましたが、その成長を記録しておくのが「キャリアパスポート」ですね。 話は刺激のことに戻りますが、 夏休みは、その刺激が少なくなる期間になります。 この夏休みという期間は、自分自身が主体となって、成長するための刺激をつくらなければなりません。 自分自身で考え、計画を組み立てて、成長できるかが2学期以降に大きくかかわります。 夏休み前に「充実した夏休みを過ごしてくださいね。」よく言われますね。 私もよく言います。 では、この場合の「充実」って何ですか。 「どれだけ勉強したか」ですか。 「どれだけ遊んだか」ですか。 それは、この期間に「どれだけ成長できたか」です。 ただ、残念ながら、その成長の成果は2学期にすぐに表れるかどうかはわかりません。 だから、「充実した夏休み」イコール「満足度」と考えてしまいがちです。 そして、「満足度」となると、ほとんどの皆さんが、夏休みの終わりごろになると「夏休みがもう少し続くといいなあ」とか「もっと早く宿題をやっておけばよかった」などと思い、満足度は下がってしますので、「充実していた」と胸を張っていう人が少ないのだと思います。 考え方を改めてください。 「充実した夏休み」は「満足度」ではなく、「成長」なのです。 だから、夏休みの終わりごろに後悔したとしても、自分自身で考え、何かに取り組んだのなら、それが成長であり、「充実した夏休み」なのです。 自分自身の豊かな人生のために、夏休みに成長しましょう。 さあ何をしますか。 担任の先生が心を込めて書いた所見には、そのヒントが書いてあります。 みなさんの成長に期待しています。 全校朝礼校長講話では、以下のような話をしました。 おはようございます。 先週、皆さんはキャリアパスポートを書いたと思いますが。 しっかりと書きましたか。 「個人として成長したこと」 「集団の一員として成長したこと」 などをしっかりと記録したと思います。 そして、大切なのがその成長した記録を振り返ることです。 この自分の「思い」や「考え」を「振り返る」ことで確実にステップアップしていくのです。 もちろん勉強も同じです。 「振り返る」ことで習得した内容が定着し、新たな「考え」や「発想」が生まれてくるのです。 話は戻りますが、先ほど「集団の一員として成長したこと」と言いましたが、 それは、これからの時代は「多様な人々とともに、目標に向けて協力する力」が必要であると言われているからです。 それが、これまで何回かお話ししている「人生100年時代の社会人基礎力」の3つの 能力の中の「チームで働く力」です。 先週の水曜日に、皆さんは道徳の授業で「多様な性」について学習しました。 それは、人権教育の視点もありますが、多様な人々と協働できる力を養うという視点もあります。 「チームで働く力」には、6つの能力要素があります。 「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「状況把握力」「規律性」「ストレスコントロール力」の6つです。 皆さんは、 「発信力」・・・自分の意見をわかりやすく相手に伝える力は高まってきていますか。 「傾聴力」・・・相手の意見を丁寧に聴く力は高まってきていますか。 「柔軟性」・・・意見の違いや相手の立場を理解する力は高まってきていますか。 「状況把握力」・・・自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力は高まってきていますか。 「規律性」・・・社会のルールや人との約束を守る力はどうですか。 「ストレスコントロール力」・・・ストレスの発生源に対応する力はどうですか。 これからは、行事や学級活動、班活動、話し合い活動、部活動など集団の一員としての振り返りを行うとき、この6つの能力要素を念頭に置いて考えてみてください。 終業式まで、残り1週間と2日です。学校生活を頑張りましょう。 お話は終わります。 |
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