教科・日本語・日本文化「きものを着てみよう」PTA研修会朝会の話から(連合球技大会で活躍したI組に学ぼう)
平成20年7月7日
朝会(連合球技大会で活躍したI組に学ぼう) おはようございます。 7月4日(金)は世田谷区立中学校の特別支援学級の連合球技大会がありました。 芦花中学校からは3チーム出場しました。全部で14試合あり6試合に出場しました。逆転劇もありましたが、全部に勝つことが出来ました。力が身に付いていて勝てたのですが、力が身に付いた根底にこれから話すことがあると先生は思いました。 この試合を通して、1年生から3年生全員に学んで欲しいことがいくつかあります。 第一にマナーがよいと思いました。スポーツマンは試合の前にマナーが出来ているか否かを問われます。それは、試合相手を尊重する態度でもありますが、審判の人や応援している人に見てよかったというさわやかな気持ちを与えます。 第二に、試合後にも話しましたが、キャプテンを中心としたチームのまとまりがあることです。まとまりとはキャプテンとチームの仲間が互いの言葉に信頼を寄せて反応していることです。そして、監督である先生方の指導や指示をしっかりと受け止めていることです。 第三に、チームの仲間の得点が入ったりホームランを打ったりなどの成功はたたえますが、失敗は絶対に責めることをしません。逆に、精一杯取り組んだことに「よくやった」と賞賛の声をかけたり「大丈夫だよ」とか「頑張ろう」とか声をかけます。 三つのことをお話ししましたが、とてもすばらしいことです。 今、お話ししたことは、スポーツだけではなく学級や学年の取組でも同じことが言えます。 「マナー」「リーダーを中心としたまとまり」「友達を大切に思う気持ち」を大事にして、あとわずかの1学期を過ごして欲しいと思います。 人格の完成をめざして 7月テーマ『良心』「アメージンググレース」(大いなる恵み)という有名な賛美歌を知っていますか? この曲のメロディーはイギリス北部のスコットランド地方の民謡が元になっていると言われています。17世紀、多くの人がイギリスからアメリカへ移民として渡ってきた際に、人々の間で歌い継がれてきたのがこのメロディーです。 現在は、民謡としてよりもキリスト教の神を讃えるための歌、つまり賛美歌として歌われることが多くなりました。 作詞者であるジョン・ニュートンは、イギリスで1725年に生まれました。お母さんはとても熱心なクリスチャンで息子にも一生懸命キリスト教を教育しましたが、ジョンが7歳の時に亡くなります。成長したジョンは、船乗りとして渡り歩くうちに、黒人奴隷を輸送する奴隷商人になります。 みなさんも知ってのとおり、18世紀のアメリカでは、アフリカ大陸から無理やりさらってきた黒人を船で運び、労働力として農場などでこき使っていました。当時の黒人の扱いは、家畜よりも劣っていました。輸送する船の狭い船室に、鎖に繋いだ奴隷を入れるだけ入れ、衛生状態は最悪でした。多くの黒人が、船の上で病気や栄養失調で亡くなり、海に捨てられました。ジョンもまたこのような扱いを当然のように行っていました。 さて、ジョンが22歳の時、転機が訪れます。大嵐に逢って非常に危険な状態になったのです。生きるか死ぬかの瀬戸際でジョンは自分の人生を振り返ります。初めて奴隷に対して家畜以下の扱いをした時、心が痛まなかったわけではありません。しかし、良心の痛みもほんの一瞬のこと。すぐに周りに流され、いつしか心は麻痺し、そういう行いに疑問すら持たなくなっていたことを思い出したのです。今にも海に呑み込まれそうになった時、ジョンは祈りました。熱心なクリスチャンの家庭に育ちながら一度も心の底から祈ることのなかったジョンが、今までのことを悔いて、初めて祈ったということです。 その後、奇跡的に助かったジョンは、船を降り、勉学を重ね牧師になりました。心の声、良心に従ったのです。そして、「アメージンググレース」を発表しました。この曲には、奴隷貿易に手を染めてしまい多くの黒人を死なせてしまったジョンの後悔の気持ちと、立ち直らせてくれた天の恵みに対する感謝の気持ちが込められているのです。 特別支援学級I組 がんばった連合球技大会 |
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