生徒会による新入生オリエンテーション(部活動紹介)
昨日の委員会紹介に引き続き、5時間目に部活動紹介がありました。以下は校長講話の概要です。
・部活動は、生徒の皆さんにとって、とても楽しみで、大切なものだと思います。 ・運動部、文化部ごとに、いろいろな部活動があります。自分のやりたいことは何か、よく考えて入部してください。 ・やりたいことができる、つまり「選ぶ自由」がある、こんなにすばらしいことはありません。世界には、能力のある生徒を先生が選んで入部させ、一流のプロフェッショナルになるようにきたえ上げる国もあります。そのような国では、たとえば、自分がどんなに野球をしたくても、先生から声がかからなければ野球部に入部できないのです。「選ぶ自由」がある、こんな当たり前のことが、実は大切なことなのです。 ・部活動では、心も体も鍛えられます。楽しいこともあるしつらいこともあるでしょう。私自身を振り返ってみても、人生の貴重な経験になっています。家族はもちろん自分を支えてくれる人への感謝や思いやりの心、用具や楽器などを大切にする心、きまりやルールを尊重する態度、そして、あきらめない強い意志と将来まで続く友情をはぐくんでください。皆さんの活躍を期待しています。 生徒会による新入生オリエンテーション(委員会紹介)▽以下は、オリエンテーションの冊子に寄稿した校長あいさつです。 新入生の皆さんに望むこと 駒の学び舎 世田谷区立駒沢中学校 校長 加藤敏久 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。 今、皆さんは、新しい生活に希望をもち、「何にでも挑戦しよう」と思っていることでしょう。小学校のころにはできなかったこと、変えたい、変わりたいと思ったことなど、中学校の新しい生活の中で実現していけるといいですね。駒沢中学校の先生方は、いつでも皆さんを応援しています。 さて、中学校生活をおくる心がまえをお話ししておきます。 和を以て貴しと為す 誰のことばか、知っていますか。これは、小学校6年生の社会の時間に勉強した聖徳太子のことばだと伝えられています。 今からおおよそ1400年も前のことです。豪族たちをまとめるために、聖徳太子は十七条の憲法をつくったといわれています。その第一がこのことばですね。 私たちが集団で何かをするときに、もっとも大事なことは「和」だと思います。中学校という大きな集団の中には、学年やクラスという集団があります。まず、クラスの中に「和」ができるように努めてみてください。 ただし、「和」というのは、ただ仲良くすることを意味しているのではありません。「和」は『調和』の「和」なのです。いろいろな人がいて、それぞれに個性があります。皆さんの個性が『調和』して、すばらしい集団になっていくのです。相手の個性を認め、人権や自由を尊重することばと態度を心がけてください。 また、集団の「和」は、それぞれが自分の役割に責任をもつことで保たれています。クラスの係の仕事、当番の仕事、生徒会の委員の仕事をはじめ、全員に役割があるでしょう。役割を責任をもって果たそうとすることで、充実感や満足感がうまれたり、まわりの人への思いやりの心、まわりの人へ感謝する心が芽生えてくるのです。 もう皆さんは、駒沢中学校の一員です。皆さんがこれから1年間でどんなクラスや学年をかたちづくっていくか、とても楽しみにしています。そして、2年生や3年生とも『調和』して、もっともっとやさしく、あたたかく、すばらしい駒沢中学校になっていくと信じています。 ▽以下は当日の校長講話の概要です。 ・小学校に児童会があるように、中学校にも生徒会があります。どちらも自分たちの力で学校生活をよりよいものにしていく活動です。 ・自分の役割を自覚し、責任を果たすことが大切です。生徒会は全校生徒が会員であり、生徒会役員だけが生徒会ではありません。 ・多くの学校の専門委員会は、専門委員会で決めたことを各クラスで実行するだけになっている傾向があります。本来、専門委員は、各クラスの代表です。まず自分のクラスのために活動し、自分のクラスの声や意見を専門委員会の場で発表するようにしましょう。専門委員会は、各クラスの声や意見をもとに協議して、全校で活動するようになるといいと思います。 ・時代は大きく動いています。東日本大震災で被災した地域の学校では、困ったり苦しんだりしている生徒がいるでしょう。世界には、学校に行けない子どもたちや、病気になっても治療を受けられずに死んでいく子どもたちもいます。できれば、前例を破り、視野を広げた活動ができるといいと思います。アイディアを出し合って、生徒会活動をよりよいものにしていってください。 平成24年度入学式を挙行しました以下は校長式辞です。 桜の花が咲き誇り、生命の輝きを感じる季節になりました。今日のこのよき日に、日頃よりお世話になっておりますご来賓の皆様方をお迎えし、保護者の皆様や二・三年生の皆さんが見守る中で、平成二十四年度の入学式が挙行できますことに心から感謝申し上げます。 さて、竹に節があるように、人の成長にも節目があります。この節目にあたり、新入生のみなさんに中学校の三年間で学んでほしいことがあります。 まず、人を愛することの大切さを学んでほしいと思います。 人の喜びや悲しみに共感する心、人を許す寛容な心、相手のよさを認める心、思いやりと感謝する心を大切にはぐくみ、多くの人と心が通い合う瞬間をたくさんつくってください。 また、人を愛することは、自分を愛することです。自分のよさを見つめ、自信をもって中学校生活を送ってください。 次に、時間の大切さを学んでほしいと思います。 中学校生活は、小学校六年間の半分の時間しかありません。その中で、授業や行事、部活動など、がんばってほしいことはたくさんあります。一日一日を大切にして、何事もあきらめずに挑戦して、多くの満足感や達成感を味わってください。 また、時間は命そのものだと考えることができます。ふだんはあまり意識することはありませんが、時間を感じるのは私たちが生きているからです。健康や安全に十分気をつけて、かけがえのない命を大切にしてください。 そして、地域の大切さをあらためて学んでほしいと思います。古代ギリシャの哲学者アリストテレスは「人間は社会的動物である」と言っています。私たちは社会をつくり、その中で誰かとつながって生きているのです。「駒の学び舎」の駒沢小学校、三軒茶屋小学校、弦巻小学校の皆さんをはじめ、これから出会う地域のたくさんの人たちとのつながり、かかわりを強く、そして大切にしてください。 さて、保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。保護者の皆様が心から慈しみ育てられたお子様を大切におあずかりいたします。私ども教職員一同、心を込めて、精一杯の教育に努めてまいります。皆様の温かいご支援とご協力をお願いいたします。 最後になりましたが、本日ご多用の中、ご臨席くださいましたご来賓の皆様に感謝し、今後も変わらぬご指導とご支援をいただきますようお願い申し上げ、式辞といたします。 平成二十四年 四月九日 「駒の学び舎」世田谷区立駒沢中学校 校長 加 藤 敏 久 始業式と入学式準備始業式での態度は立派でした。以下は、私からの話の概略です。 ・感動する体験をたくさんしましょう。 ・感動するためには、あきらめない心が大切です。 ・結果よりも過程(プロセス)が大切だというのは、あきらめないで努力し続けることが大切だということです。 ・昨日の女子サッカー日本代表の選手が大会で優勝しました。試合終了後、代表の監督が「なでしこジャパンの特徴はあきらめないことだ。」と話していました。 ・トップアスリートだからというわけではありません。これまで私がかかわってきた人たちも、あきらめなかった人が成功したり、何かを達成したり、評価されたりしているのです。 ・あきらめない心でがんばりましょう。活躍を期待しています。 2年生と3年生が、来週月曜日の入学式の準備をしてくれました。新入生の皆さん、保護者の皆様、9日(月)は教職員全員で心からお待ちしております。 春の風と清掃昨日の暴風雨で、学校前の植え込みにたまったごみを、学校主事のお二人がきれいに清掃してくださいました。ありがとうございます。桜の花も無事でした。それにしても、季節の移り変わりを感じる昨今です。 校長室前の窓から着任して校長室の扉を開けると、まるで額縁に入ったような美しい桜が咲いています。生徒たちの新しいスタートを祝福しているようです。さわやかな季節になりました。 |
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