全校朝会での学校長の話
9月7日
おはようございます。 最近、本当に雨が降る日が多いですね。人の気持ちは天気によって影響されることがよくあります。別にいやなことがあったわけではなくても、雨の日はなんとなく気持ちが沈みがちです。私も小さいころ、実は天気に影響されやすい子どものひとりでした。 小学校の時は学校まで40分もかかっていました。雨の時は、もっと時間がかかり、学校の昇降口についた時はヘトヘトになっていました。暗い昇降口を考えると、家を出るときになんとなく一歩が踏み出せない。そんな小学生だったのです。そんな私がどうして雨の日も休まずに学校にいくことができたのか。毎日、家に迎えに来てくれた小田くんという同級生がいたからだと思います。小田くんとは毎日遊ぶような特別仲良しというわけではありませんでした。でも、家が近くだらかということでいつも「かんのく〜ん。おはよう」と朝玄関の前で大きな声で呼んでくれました。その声が、玄関を一歩出る勇気を与えたくれたのだと思います。 このように、ある人にとっては何でもないことでも、他の人にとってはとっても大変でつらいことがあるのです。水泳が苦手な子にとって、「顔に水をつける」ことでさえ、まるでいのちをとられてしまう思いです。その気持ちよくわかります。でも、この夏にプールに思い切って参加したそういう人たちはきっと「あきらめず、何度でも顔を水につけられるよう挑戦しよう」という気持ちで望んだに違いありません。 今月の人格の完成はこの勇気について考えることです。まずは「あきらめないで何度でも挑戦する勇気をもつこと」苦手な食べものや苦手な勉強、苦手な運動に繰り返しトライしてみる。まずはこういうちょっとした勇気を出してみてください。 そしてその勇気を後押しするのが友達からの声かけや挨拶。今日から始まったあいさつキャンペーンの「おはようございます」の声は、ちょっと重い気持ちになってくれる人の気持ちをきっと軽くしてくれるはずです。 |
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