全校朝会での学校長の話
12月7日
おはようございます。 あと3週間で2学期もおわりです。12月は別名「師走」と言って、世の中の人たちみんなが忙しくする時期でもあります。今年のうちに、仕事を終わらせしようとしたり、何かと慌ただしい時期です。だから、交通事故が多いのもこの時期です。 この朝会でも、自転車や車との事故に気をつけよう、という話題を何度か取り上げました。ここにきて、車や人とぶつかりそうになったら自動的に止まったり、人をよけたりする「自動運転機能」をつけた車を各自動車メーカーが開発しているニュースが話題になっています。すでに、前の車が止まったらレーダーでそれを察知して、自動的にブレーキをかける車が実際に売られています。運転席に座っている人がハンドルから手を離していても、ブレーキを踏まなくても目的地まで運んでくれる「全自動運転」の車ができるのも時間の問題と言われています。 でも、各自動車メーカーの人が一番難しいと口を揃えていうのが、交差点での自動運転です。例えば、反対車線が渋滞している交差点を右に曲がるとき、相手の運転手さんが目で「お先にどうぞ」と合図をするのを受けて、「どうもありがとう」という目で会釈をして車を発進させる場合。これには、人と人とが目と目で会話をする「アイコンタクト」が行なわれています。これは、まだ機械やカメラやコンピューターではできないのです。 このアイコンタクトは人間や動物にしかできないもので、初めて会った相手でも、その人の心の中を見ることができる、もっとも大切なものです。混んだ駅のホームで人と人とがぶつからないで行き来ができるのも、目がどちらの方向を向いているかをみんな瞬時に判断しているからです。スマホを見ながら歩くことが「いけない」と言われているのは、そのアイコンタクトができないからです。 さて、学校でも大勢の人が行き交う廊下や階段ではもちろんアイコンタクト、目と目で会話することも大事です。でも、やはり大きな声で「おはようございます」と挨拶をしたいですね。車はレーダーで前の車とぶつかるのを防ぎますが、人間は挨拶をすることで、心と心がぶつかり合うのを防いでくれます。これから寒くなりますが、ぜひ、大きな声であいさつすることを心がけてください。 【3年生】久我山青光学園授業交流 |
|