今日のフナキボ… … … … … … …… … … … … … … 8期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。 並びにお子さまの晴れの日を迎えられました保護者の皆様にもPTAを代表いたしまして、心からお祝い申し上げます。 3年前、真新しい制服に身を包み、緊張と不安と希望に胸を膨らませながら中学校の正門をくぐった皆さん。はじめての友だち、はじめての定期テスト、はじめての部活動…日々はじめての連続に戸惑っていた皆さんでしたが、ふなきぼの先生方に出会い、学ぶことの楽しさに気づき、大きく変化していきました。例えば、運動会では闘志あふれる姿や最後まで諦めない姿を見せてくれ、学芸発表会では聴く人全ての心に届く歌声を体育館中に響かせてくれました。 私たち保護者は、幾度となく成長を見守る喜びを味わい、我が子がこの学校でこの仲間と共に学び過ごすことができたことに何度感謝したことでしょう。 また、成長の日々には、楽しかった記憶だけではなく、時に友だちと意見をぶつけ合うこと、悔し涙を流したこと、不安や焦りを感じたこともあったと思います。そんな日々を乗り越えてこられたのは、支えてくれた先生方、仲間、ご家族がいたからではないでしょうか。自分のためだけでなく、仲間のために頑張れる、当たり前のことをいつも全力で取組む8期生を、私はとても誇りに感じています。 この『ふなきぼプライド』は、皆さんの背中を追いかけてきた9期生、10期生にしっかり引き継がれていくことと信じています。 今日まで、深い愛情をもってご指導くださった校長先生をはじめとする教職員の皆さま、どんな時も生徒と保護者の気持ちに寄り添い、迷い過ごす日々を明るく照らし、励まし続けてくださったことに深くお礼申し上げます。 並びに地域の皆さまには、15年という長きにわたり、子どもたちの成長を共に見守り支えてくださりありがとうございました。 この度は学校の休校、また卒業式も例年とは違う形で行うことが決まり、多くの人が楽しみにしていた8期生の全体合唱「大地讃頌」と「正解」を聴くことはできなくなりました。保護者としても大変残念で悔しいで気持ちでおりましたが、学校に通えない3週間を過ごしたことで、子どもたちがこのふなきぼで仲間や先生と過ごした何気ない日々がどれほどありがたく、大切なことかに気づくことができました。 最後まで「最高の卒業式を!」の合言葉のもと、心を込めて卒業式の準備をしてくださいました教職員の皆さまに心より感謝申し上げます。 これからそれぞれの未来に向かって歩みだす皆さんが、毎日を笑顔で迎えられ、新しい友人や先生方との出会いにより更なる成長をされることを願っております。 船橋希望学舎 世田谷区立船橋希望中学校 PTA会長 宮内倫子 卒業式を終えて例年とは違う形にはなりましたが、8期生が残してくれたフナキボの伝統のバトンを9期生、10期生、そして新たに入学する11期生とともに受け継ぎ、発展させられればと思います。 今後とも、本校の教育活動にご理解・ご協力をよろしくお願いします。本日はおめでとうございます。(船橋希望中学校 教職員一同) 卒業式後のクラスの様子(4、5、6組)卒業式後のクラスの様子(1,2,3組)卒業式の様子25(6組退場)そして、8期生のみなさん、保護者の皆さま、繰り返しになりますが、本日はおめでとうございます。(田村) 卒業式の様子24(5組退場)卒業式の様子23(4組退場)卒業式の様子22(3組退場)卒業式の様子21(2組退場)卒業式の様子20(1組退場)卒業式の様子19(校歌)卒業式の様子18(別れのことば3)感謝・後輩へ、そして卒業に対する決意が熱く語られました。8期生の魂が込められていました。(田村) 卒業式の様子17(別れのことば2)運動会、修学旅行、職場体験、それぞれの思い出がよみがえります。(田村) 卒業式の様子16(別れのことば1)代表生徒をはじめ、卒業生全員の思いが込められています。1年生、2年生の思い出を聞くと、いろいろなことがあったとしみじみ思います。(田村) 卒業式の様子15(送ることば)卒業式の様子14(校長式辞)校庭の桜を見ると、蕾は膨らみかけていますが、花を咲かせているのは数えるほどです。まるで、しばらくの間、みんなの姿を学校で見かけないのを寂しく思っているかのようです。 まずは世田谷区立船橋希望中学校を巣立つ二百二十五名の第八期生のみなさん。卒業おめでとう。三週間前は、この言葉をこの場でみなさんに伝えることが難しいのでは、と思っていただけに、うれしい限りです。そして、今みなさんが手にしている卒業証書を直接手渡しができたことを誇りに思います。 今日、この場でみなさんに伝えたいことがあります。3月に入って八期生に会えなかったこの期間、3年生の先生は本当に寂しそうだった。もちろん、職員室で普段と同じように笑い声が絶えませんでしたが、その後の表情は明らかにいつもとは違っていました。もうすぐ卒業する生徒に会えない中学校の先生って、こんなに虚しい顔になるのだ、ということを伝えたかったのです。 そういう私も、この3週間は手に持つカメラをどこに向けてよいのか、まさに手持ち無沙汰でした。私は、今でこそ校長ですが、大学を出た時の就職先として「決して先生だけは目指すまい」と決めていました。公務員にも関わらず、長時間労働で土日は部活指導、給料はどんなに長く働いても変らず。こんな割に合わない職業はない、と思っていました。それがいつしか、自分も教師という職業を選んでいました。今回、担任はしてないけれど、久し振りに一教師の気持ちを味わうことができました。やはり、生徒のいない学校は学校ではないということを心の底から感じています。 今日は、いつもの卒業式とは違い短い形で行なうことが求められているので、みなさんにはひとつのことだけ伝えます。 『努力しても それが必ずしも報われるとは限らない。 しかし、努力した事実と経験は生涯消えることはない』 門出の言葉としては、余りうれしい言葉ではないかもしれません。しかし、みなさんは人生百年時代を生き延びていく世代ですから、あえてこの言葉を贈ります。 私が教師に成り立てのころ、当時の副校長先生に「若いうちの努力は買ってでもしなさい」と言われました。当時は「冗談じゃない。今でも授業に放課後指導、土日の部活で苦労して努力しているのに、これ以上努力することに時間かけたら身が持たないよ」と思っていました。 しかし、あれから三十五年たった今、振り返ると、その時の努力や苦労は全てが身を結んでいるわけではないけれど、思い出として嫌なものかというと決してそうではありません。 人間は、努力や苦労をよい思い出に変える力をもっています。そしてその力は、年齢を重ねるほど強くなります。 あと十年後、二十五歳ではまだまだ努力と苦労の真っ最中です。三十年後、四十五歳で少し分かってきます。五十年後の六十五歳では苦労も苦労と思わなくなる力が備わります。えっ、そんなに長いのは嫌だと思っていますね。大丈夫、人生百年世代のみなさんは、そこからまだ三十五年も生きることができますから。 ひたむきな努力をすることは、この三年間でしっかり身についているフナキボ生は他の中学生よりも苦労と思うことは少ないと思います。 だから、命を大切に百年後を目指してこれからを生きていってください。 もう一度言います。 『努力しても それが必ずしも報われるとは限らない。 しかし、努力した事実と経験は生涯消えることはない』 さて、最後になりましたが、会場にいる保護者の皆様。本日はお子さまの卒業おめでとうございます。入学以来この三年間、PTA活動や地域での活動、部活動の応援や行事での励まし、そして学年だよりの返信欄など、様々な形で学校の運営にご協力と応援をいただきました。そのご支援があったからこそ、船橋希望中学校の教職員も自信をもって教育活動に当たる事ができました。この陰ながらの応援こそが、船橋希望中の宝物だと思っています。心から、感謝を申し上げます。 今日は、保護者の方の人数を制限させていただきましたが、この会場に来ることができなかったご家族の方にもぜひ感謝の気持ちをお伝えくださいますよう、お願いいたします。 以上、卒業式式辞といたします。 令和二年三月十九日 船橋希望学舎 世田谷区立船橋希望中学校 校長 菅野茂男 卒業式の様子13(6組証書授与)卒業式の様子12(5組証書授与)卒業式の様子11(4組証書授与)卒業式の様子10(3組証書授与) |
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