送り出しの様子(4組)送り出しの様子(3組)送り出しの様子(2組)送り出しの様子(1組)卒業式後の学活の様子(6・7組)卒業式後の学活の様子(3・4・5組)卒業式後の学活の様子(1・2組)卒業生退場(7組)卒業生退場(6組)卒業生退場(5組)卒業生退場(4組)卒業生退場(3組)卒業生退場(2組)卒業生退場(1組)校歌斉唱別れのことば3別れのことば2別れのことば1送ることば校長式辞卒業式 式辞 ここ数日の昼間の春の陽気に誘われるように、校庭の桜の蕾からひとつ、またひとつと花が咲き始めました。 まずは世田谷区立船橋希望中学校を巣立つ二百五十七名の第十期生のみなさん。卒業おめでとう。いま卒業証書を渡す時に、おととしの三月以来、全員の口元の表情を見ることができました。マスクで隠れている間に、ずいぶんと成長しましたね。もうあれから2年がたってしまいました。 私から皆さんに贈る一つ目のメッセージについては今月の始め、特別授業という形で一クラスずつ伝えました。太平洋戦争に参加した私の父の生涯を通して、人間が生きていく上で大切なもの、それは、自分が今置かれている状況を冷静に判断する力と最後の最後まであきらめない気持ちであることを伝えさせてもらいました。 そして、今日この卒業式でもうひとつみなさんに伝えたい言葉があります。それは『石の上にも三年』です。 この言葉の意味としてよく言われているのが「冷たい石の上に三年も座っていると温かくなってくる」ここから転じて「物事をなし遂げるには長い間耐えなくてはならない」という諺として知られています。 語源として言われているのが、古代インドの修行僧が座禅を組んで座っている様子です。禅宗の修行はかつて大変厳しいものであったことから、石の上に三年座って悟りを開いた僧侶の話が語り継がれてきました。ただ「三年」という数字にはあまり合理性はなく「長い期間」という意味で使われています。しかし、私は中学校が「3年間」であるということはとても意味のある数字だと思っています。 十期生の入学式で私は次のように皆さんに言いました。 『皆さんが目標にしてほしいのは、船橋希望中学校の先輩たちの姿です。 今後ろに座っている先輩たちも、入学してから短期間で驚くほどの成長を遂げました。中学校での1年間の成長の速さは、小学校での2年間分に相当します。一番の理由として、学校生活の中身の濃さが小学校とは桁違いだからです。』 皆さんは小学校での6年間に相当するスピードで中学校での3年間に持てる力の全てを注ぎ込んできたわけです。辛いことも多々あり、悩みもたくさんあったと思いますが、目標にする先輩の姿がしっかりしているこの中学校だからこそ、直面する幾多の壁を乗り越えることができたのです。フナキボで3年間を過ごした10期生は、自信をもって世の中に羽ばたいてください。もちろん、中学校の時以上に辛いことや苦しいこともあるのが人生の常です。しかし、フナキボの時のように目標とするものがあると3年くらいは耐えられます。私が思うに『石の上にも三年』という言葉には「冷たい石が温まるまで頑張る」という意味も込められている気がしてなりません。石は一旦温まるとなかなか冷めにくい性質をもちます。だから「しばらく我慢して続けると展望が開ける」という意味に発展したのだと思います。 人生100年時代と言われる世の中なので、あと85年ほどは人生を過ごせます。ひとつのことをやりとげよう、と思ったならばめざす目標を立て目処がたつまでは頑張ってみてください。 さて、会場にいる保護者の皆様。本日はお子さまの卒業おめでとうございます。入学以来この三年間、PTA活動や地域での活動、行事や部活動への応援など、様々な形で学校の運営にご協力と応援をいただきました。特に1年生の3月からは感染症対策と平行した教育活動のため、急な予定の変更や中止など、十分な説明ができないまま様々なお願いをすることになり、大変なご心配をおかけしたことを申し訳なく思っております。それにも関わらず、学年だよりの返信欄などで温かな励ましのお言葉をいただきました。この陰ながらの応援こそが、船橋希望中の宝物だと思っています。このご支援があったからこそ、船橋希望中学校の教職員も前を向いて教育活動に当たる事ができました。全教職員を代表して心から、感謝を申し上げます。 今日は、保護者の方の人数を制限させていただきましたが、この会場に来ることができなかったご家族の方にもぜひ感謝の気持ちをお伝えください。 以上、卒業式式辞といたします。 令和四年三月十八日 船橋希望学舎 世田谷区立船橋希望中学校 校長 菅野茂男 |
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