最終日の朝が来ました。検温を済ませて看護師さんのチェックを受けました。３日目もみんな元気です。

特に時間がかかりそうなシーツのたたみ方や布団のたたみ方、たたんだ物の片付け方を実演を見ながら教わりました。四角いシーツですが、友達と協力しないと角をそろえてたたむのは難しそうです。先生方の手順を見ながらコツを確認していました。最後にみんなで「おやすみなさい」と言って部屋に戻りました。消灯時間前にはどの部屋も静かになり、電気が消されました。

２日目も終わりに近づきました。明日の予定で変更があるため、就寝の準備が終わらせた状態で、もう一度広間に集まりました。明日の日光江戸村への到着時刻を早めにするため、起床後すぐに部屋の片付けや荷物の準備に取り掛かり、朝会に集合することが伝えられました。日光江戸村の開門の儀を見られるようにするためです。みんな準備を早くする気満々で話を聞いていました。

みんな夢中になって作品作りに取り組みました。三猿、眠り猫、魔除けの面など、いろんなデザインがあって、見ていて楽しくなりました。

自分のイメージを立体のふくべの上に描くのは、なかなか難しいようです。ふくべならではの色味を残すところを作りながら色を塗り、ここはと思うところは穴を開けていただいて完成させていきました。初めての体験でしたが、作りながらふくべが遠くアフリカ大陸から伝わった話や、入れ物や食器に使われた話などを思い出して、楽しく作業を進められたようです。最後の振り返りの時間はたくさんの手が上がっていました。

現在のふくべを使って作られた入れ物を見せていただいたときは、「わぁー！」と声が上がっていました。
いよいよ体験開始です。手順を教わった後は、楽しそうに作業に取り掛かっていました。

これからふくべ細工体験が始まります。まず
はふくべの材料となるユウガオの実やそれから作られるかんぴょうの話を伺いました。

いただきますの挨拶の子の話に「今日はとっても楽しかった」という言葉がありました。２日目の日光の生活も充実したものとなっているようです。たくさんおかわりをして、お腹がいっぱいになるまで食べました。

夕食の時間がやってきました。アイスクリームは食べたものの、たくさん歩いたのでみんなお腹はぺこぺこです。先生から「今日も湯葉が出ていますね」と伝えられると拍手が起こりました。引率の先生から「去年の6年生は宿舎の食事で出された湯葉がおいしかったからと、お土産に湯葉を買った子が多かったんですよ」との話に触発されて、お土産として湯葉を買った子が多くいたための拍手でした。お土産の棚の湯葉は、ほとんどなくなっていました。

2000円のお小遣いで残ったお金は先生に渡しました。上手な買い物ができた様子で、満足げでした。

たくさんの商品から買うものを選び、宿の方にレジをお願いしました。持参のエコバッグにお土産を詰めて、部屋に戻って自分のバッグに詰めます。

入浴と買い物の時間になりました。家族の顔を思い浮かべながら、頭の中では一生懸命に暗算してお金が足りるか考えています。

いろは坂を下り、宿に向かう帰りのバスでは、気持ちよさそうに寝ている子もいました。宿舎に到着したとき、バスの車内に塩分タブレットの空のパッケージが落ちていたことを伝えたら、さっと二人の男の子が「自分ではないけれど捨てておきます」と申し出てくれました。すてきな子どもたちです。
夜用の水のペットボトルを受け取りました。

雨の降り方はさらに激しくなり、早々に食べ終えてバスに乗り込みました。食べ終わってなかった数名に「早く食べましょう。だれからバスに戻れるかな？」と声をかけると、何としてもアイスクリームを食べ終えたい一心でむしゃむしゃ食べていました。

たくさん歩いて疲れた体に、甘くておいしいアイスクリームが染み込んでいきました。アイスクリームを受け取って満面の笑みです。友達と楽しく味わって食べました。雨は無情にも降り方が激しくなりましたが、傘の中で食べるアイスクリームのおいしさは変わりありません。

「先生、まだ歩きますか？」と尋ねられ、遠くに見えてきた赤沼茶屋の建物を教えると、最後の力を振り絞って歩いていました。駐車場に到着した後は、お待ちかねの光徳牧場にバスは向かいました。山の変わりやすい天気のため、急に雨が降ってきましたが、もうすぐアイスクリームだと思う気持ちは少しもしめっていません。

1時間以上休憩をとりながら歩き続けてきて、子どもたちの水分補給用のペットボトルは２本目、3本目になっています。

戦場ヶ原らしい景色の開けたところに来ました。「きれーい！」と美しい景色に見とれていました。

泉門池に辿り着きました。水に手を浸すと冷蔵庫で冷やした水のようにとても冷たくて気持ちいいです。「あーこれが日光だ〜。いいなぁ〜。」と自然を満喫している子がいました。

戦場ヶ原は平らなところばかりではなく、階段や坂の上り下りもあります。木道もでこぼこしているところがあるので、足元を見ていないと転んでしまいます。