東照宮子ども達は、眠り猫とその裏側に描かれているすずめの絵を見上げながら、207段の階段を登り始めました。 もともと観光施設ではないので、石段の高さもまちまちで歩きづらさに拍車がかかります。「え?!まだあるの?!」と言いつつも、一番上の家康公をまつってあるところまで、しっかり見学しました。 「階段が207段ある」と聞き、自分で数えている子どもがたくさんいました。知ったことを、自分で確めてみる。よい学びをしています。 見学途中で、何度も日陰に入り、水分補給と塩分補給。日陰に入ると、一気にひんやりとした空気を感じられるところが、山奥の日光にいるなと いう実感につながります。 東照宮既にこの時点で、太陽に焼けた地面の石からの照り返しがかなり強め。それでも、子ども達は思い思いのポーズでパチリ。この暑さも含めて、日光の思い出です。 陽明門の解説では、各パーツの彫刻や飾りの意味を教えていただきました。 ガイドの方が指差すところを一生懸命に探し「あ!本当だ!」と、目と耳で学びを深めていきます。 「完璧な物は廃れていくので、あえて柱の模様を逆にしている部分がある」とのこと。きらびやかな陽明門は建造物として味わうだけでなく、当時の人の価値観も知ることもできるのです。どんなものでも、目に見える部分だけでなく、その裏に込められた思いを考えると、より面白くなりそうですね。 東照宮入り口につながる数十段の石階段が見えた途端、顔がひきつる子ども達。「現代っ子は体力が無いんですよー」と、すがるような目で訴えてきます。知ってますよ、体力不足なのは。覚悟を決めて、東照宮で体も心も鍛えましょう! 最初は、三猿の説明を聞きます。子ども達は耳を澄ませて、ガイドの方の説明に聞き入っていました。 一部分の絵柄は知っていても、「その絵柄に、どんなストーリーがあるかを新しく知った。」と、話してくれました。また一つ、日光の知識が増えましたね。ぜひ、お家の人にもいろいろお話ししてくださいね。 朝食(3日目)挨拶担当の人は、みんなを目覚めさせるためにダジャレを盛り込みつつ、挨拶してくれました。みんなで美味しく食べられるとよいですね。 多少疲れが出てきているのか、食欲に差がありましたが、食べれるだけ食べてエネルギーチャージです。 「パンのお代わりはありません。」の説明を受けて、「えー」と落胆していた人達は、きっと体力満タンですね。 東照宮は階段が多い上に、気温も高めなので、今日も水分補給を何度も呼び掛けてからの出発でした。 朝会(3日目)3日目の朝のスタートは、学校のチャイムの音です。 外に出ると、この旅一番の暑い日差し。お天気の心配は全くなさそうです。 朝会担当の人からは、「公共マナーを守りましょう。」の呼び掛けがありました。日光東照宮の見学にピッタリの言葉です。 校長先生からは、「自分の役割を頑張っている人がたくさんいます。プラスアルファで何かできることはないかも考えてみましょう。」というお話でした。 集団生活では、お互いのことを考えてカバーし合う「糊代」の部分が、特に大切です。日光最終日、自分が今するべきこと、自分に今できることを意識しながら過ごせるとよいですね。 キャンプファイヤーみんなで大声で歌って、飛び跳ねて踊って、大盛り上がり! キャンプファイヤー担当の人達が、進行、言葉、踊り、レクリエーションなどを分担して準備や打ち合わせをしてくれたおかげですね。 火の神の校長先生から、火の子たちに、厳かに火が分け与えられてキャンプファイヤーの幕開けです。衣装も雰囲気が出ていて、とてもよかったですよ。 ジャンボリミッキーの曲に合わせ、ジャンプしながら全身でリズムを取り、元気を爆発させて踊る6年生達。とてもエネルギッシュです!学年で団結して、全身全霊で楽しむことができるところが、6年生の魅力ですね。今後の学校行事での活躍も、期待せずにはいられませんでした。 最後は、小さくなってきた火をみんなで静かに囲んで眺め、それぞれに想いを馳せます。 2日目の夜も終わりです。子ども達は、いったいどんな夢をみるのでしょう? 夕食(2日目)座席には、名札担当の人達が折り紙を折って作ってくれた名札が添えてあります。 学年分が、全て手作りです。日光での時間を、思い出深いものにしたいという気持ちが滲み出てます。 食事の挨拶担当の人も、心に残った場面の感想を述べつつ、「いただきます。」をリードしていました。みんなの前で話すことは緊張しますが、これも先々役立つ経験になりますよ。 よほどお腹がすいていたのでしょう。「いただきます。」を言い終わった瞬間、一斉に食べ始める子ども達。昨日よりもパクパク食べ進め、完食している人も増えていました。 子ども達の食べっぷりからも、2日目の充実度が高かったことが伺える、夕食タイムでした。 お土産お土産を選ぶ真剣な眼差しの数々。何を選んでいるのかを質問するタイミングが見付からないほどの集中力と熱気です。 「これなら分けられるんじゃない?」と、友達と情報交換して、家族へのお土産の数を考える様子。 友達のかごを覗きながら、電卓を打って「ちょっと金額越えそうだよ。」とアドバイスする様子。 友達からいかにうまく買うかのヒントをもらい、「ありがとう。考えてみるね。」と、選びに戻る様子。 ここでも助け合いの輪が、ぐんぐん広がっていました。 お土産を受け取られた方は、選んだときのそれぞれのエピソードも、ぜひ聞いていただければと思います。 華厳の滝水量もあり、華厳の滝がもつ力強さを間近で堪能できました。 タイミングによっては、滝の迫力を感じにくい流れ方のときがあるので、とてもラッキーでしたね。 顔に滝からのしぶきが振りかかり、天然のミストでクールダウン。自然の力はすごいですね。 いろは坂の行き来では、猿の親子や鹿を見付けた子ども達もいました。 見付けた瞬間には、「あ!いたー!!」と、歓喜の声があちこちから聞こえてきました。 こういう感動体験が、自然を大切にしたいという気持ちにつながるとよいなと願います。 遊覧船心地よい風を全身で堪能しながら、しばし船旅を楽しみました。 船上からお見かけした岸辺の観光客の方に、無邪気に手を振る子ども達。きっと楽しい気持ちが届いたことでしょう。 透き通るような空の青、遥か先まで広がる湖面と風に吹かれて波立つ白、太陽が湖に映し出す金色の光。 子ども達の日光旅を応援しているような景色でした。 昼食(2日目)お待ちかねのお弁当です。ここでも、トンボや蜘蛛など、虫達と一緒にご飯です。びっくりして食べながら、逃げていた子どももいましたが、これもきっとよい思い出になるはず。 あっという間に食べ終わり、「唐揚げちょうだい。」とおねだりする人も。頑張って歩いた後だから、いつも以上にお腹もすきますよね。 唐揚げはもらえなかったかもしれないけれど、アイスクリームはもらえるから安心してくださいね。 コクのあるミルクのソフトクリームの甘さと冷たさが、体中に染み渡ります。 一気に食べる子、名残惜しそうに一口ずつ食べる子、食べ方にも個性が出ますが、みんな達成感でいっぱいの顔でした。 ハイキングややぬかるんだ山道に気を付けながらも、木陰の気持ちよさ、鼻にふんわりと届く土の匂い、涼やかな川のせせらぎに癒されながら、ついにゴールの湯滝に到着! 豪快な湯滝をキラキラした目で見上げ、気に入ったアングルを探してタブレットで撮影。お家の方にも、迫力が伝わるとよいですね。 ハイキング学年写真の撮影のタイミングと重なり、バッチリでした。 雄大な山々を背景にパチリ。 卒業アルバムにも載る、大切な1枚が増えました。 歩きながら、子ども達は、川水の透明度に驚いたり、目の前にさっと広がる湿原の爽快さを味わったり、日光の自然をたっぷりと感じることができました。 「あ!あの花、しおりの写真に載ってた。」と、事前に学習したことを実際に確める様子も。実物を見ると、より心に残りますね。 ハイキングですれ違う方々との「こんにちは。」の挨拶も、だんだん自信のある声に変わってきました。ふと聞こえてきた「若小は、こういうところ(挨拶)も頑張らないとな。」の声。6年生、とっても頼もしいです。 ハイキング?トンボの群れに大はしゃぎです。帽子にブローチのように掴まるトンボや、人差し指の先にとまるトンボを眺めてにんまり。 楽しくおしゃべりしながら、ハイキングスタートです。 朝食(2日目)「実は、湯葉苦手‥‥」と言っていた子も、友達に励まされて、ついに完食!頑張りましたね。苦手なことも友達がいるとチャレンジできて、経験値が上がりました。集団生活のよさの一場面です。 食事の挨拶担当の子ども達や先生達から、何度も熱中症対策や体調管理の呼び掛けがありました。みんなで安全に気を付けて楽しむために、しっかり食べておきましょうね。 朝会(2日目)集合時間に間に合うよう、声を掛け合いながら、布団たたみや身支度を進める子ども達。 少し眠そうな顔もちらほら見える中、朝会がスタート。 ラジオ体操で体を目覚めさせているうちに、笑顔や笑い声が戻ってきました。 司会や朝の言葉担当の人を、拍手で盛り上げながらの朝会となりました。 校長先生が今日のメインイベントのハイキングのお話をされた時、「後ろの山を見てください。」の声で、一斉に振り返る6年生。素直で気持ちいいですね。ハイキングに向けて、気持ちが高まります。 担任の先生からは、「5分前行動、しおりを確認して見通しをもって行動」のお話がありました。6年生の自主性に期待しつつ、いよいよ2日目スタートです! 夕食1日たくさん動き回り、みんなお腹ぺこぺこ。 食事の挨拶担当の子ども達のリードで、「いただきます!」の後は、美味しいご飯を夢中で食べていました。 最後は「もうお腹いっぱい。」と言いながら、食堂を出ていく満足そうな顔。 実は、今日お誕生日の人がいて、みんなでハッピーバースデーの大合唱もありました! さらに、これからお誕生日を迎える7月8月生まれの人達も、食事に出ていたケーキに旗を立ててもらい、記念撮影。おめでとうございます! 記憶に残るお誕生日になったなら、お祝いした6年生のみんなも嬉しいですね。 さあ、明日はハイキングで、またたくさん歩きますよ。 しっかり体を休めておきましょう! 夕食日光湯葉の刺身も美味しそうに食べていました。 ふくべ細工原稿ふくべ細工について、講師の方から教えていただき、早速思い思いの絵付けをします。 事前に調べた日光の特色を絵柄にする子、夕顔の実の曲線をうまく活用してキャラクターを描く子、思いを込めて文字を書く子などなど。 「なるほど!」と思わず唸ってしまう、発想豊かな作品が 並びました。 出来上がった作品を持って写真を撮ったり、ロイロノートで提出したりしました。また後で、みんなの作品を見返して楽しめそうですね。 振り返りでは、「個性的な作品がたくさんあった。」「友達の作品を見てアイデアを思い付いた。」「みんな違っていて面白かった。」と、お互いに認め合う感想を次々に発表していて、「さすが、6年生!」と言いたくなりました。 最後のお礼の言葉では、自主的に感謝の気持ちを述べることもできました。 それぞれ一生懸命に感謝や感想を伝える代表者。その様子を静かに見守る回りの子ども達。 笑顔と温かな雰囲気に包まれて、とてもよい体験になりました。 ホテル到着
子ども達は、先程ホテル春茂登に到着しました。春茂登は、明治38年創業の伝統あるホテルです。それを聞いた子ども達からは、感嘆の声。
日光の歴史を感じることができました。 江戸村でたくさん歩いた後の開園式となりましたが、真剣に取り組む6年生。 開会式の担当の子ども達が、手際よく進行してくれました。 はじめの言葉担当の子どもは、「普段生活でやっていることも、みんなと一緒にできることが楽しみ」という内容を話していました。この3日間が、みんなと過ごす特別に楽しい時間となりますように。 6年生全員で、宿舎の方に元気よく「よろしくお願いします。」の挨拶をする姿からは、学校代表として来ている意気込みが伝わります。 校長先生のお話にも、「みんなで気持ちよく過ごせるように頑張りましょう。」という言葉がありました。 「その言葉通りの姿を見せてくれそうな6年生だな。」と思える開園式になりました。 |
|