卒業式 別れの言葉 5
「僕たちは0を1にした。」そう去年の卒業式、ちょうどこの場で三年生が言っていた。
僕たちは駒留中の伝統を繋いでこれただろうか。後輩のみんなに駒留中の伝統を繋ぐことはできているだろうか。 自分たちで考えて行動する、これは意識して過ごすことができた。自分たちで考えて行動するためには、まず仲間の協力が必要だった。そして何より自分たち以外の、後輩や先生方、保護者の方、地域の方々のサポートがあってこそ自分たちが行動することができるということ、そしてその周りの人のサポートに感謝すること。それを「駒留中の伝統」を意識した時に気づくことができた。 数日前、朝教室に入ると、「最後まで頑張ってください」と黒板にメッセージがあった。びっしりと整頓されている教室。後輩のみんなが僕たち三年生の教室を掃除してくれていた。卒業式のために毎朝、僕たちのために歌の練習をしてくれていた。 正直、三年生の中に卒業前に受験が終わって少しだらっとした雰囲気があったのはわかっていた。しかし、後輩のみんなの思いを目の当たりにして、「最後までしっかりと、駒留中生としての姿を後輩に見せよう」という思いを持たせてくれた。後輩のみんな、ありがとう。大切な思いに気づかせてくれたのは、他でもない、今まで応援してくれていた後輩のみんなだ。 僕たちは、1を2や3にできただろうか。今日、この僕たちの姿で「駒留中の伝統」を最後に受け継ごうと思っている。今日の僕たちの姿を見て、後輩のみんなが「駒留中の伝統」を感じ取って、受け継いでくれたら嬉しい。 別れの時間が迫っている。もうあと数時間で僕たちは離れ離れになる。 三年間いろんなことがあった。スロースターターで、見通しが持てず、最善を尽くすことがなかなかできない僕たち。うまくいかないことやクラスで揉めたこともあった。だけど、素直で、周りの人のことを思いやれる、やるときはものすごい力が出る、そんなこのメンバーが僕はすきだった。 もっとみんなと一緒にいたかったし、明日からもまた駒留中に急いで向かって、友達と笑い合っている気がする。 でももう、みんなとはお別れだ。一人一人別々の道を進んでいく。だけど僕たちは、この先どこへ進んでもこの駒留でのことやみんなのことを忘れない。 最後に。このメンバーで本当に良かった。またいつか、集まれることを心から願っています。本当に、今までありがとう。 卒業式 別れの言葉 4
二月二十一日、私は緊張に包まれた教室で試験が始まるのを待っていた。始まってからはあっという間だった。試験終了のチャイムが教室に響き渡る。全身の力が一気に抜けた。私の頭の中は不安よりも、「全力を出し切った」ということでいっぱいだった。
三月一日、結果発表日。私は涙を必死に堪えながら急いで学校に登校した。応接室で結果を伝えて教室に向かうと、一時間目の体育が終わって戻ってきた一組の女子とすれ違った。ずっと応援してくれていた友達にはいち早く結果を伝えなきゃと思って伝えると、「そっか」と一言だけ言った後、優しく私の手を握ってくれた。 一通り授業をうけ、早退することを担任の先生に伝えた。先生は私の状況を気遣ってくださって、悲しい表情をしながらも優しく対応してくれた。 応援してくれた人たちの期待に応えられなかった。幼い頃から行きたくて行きたくて仕方がなかった高校。あの高校に二度と行くことはないんだ。それを考えると涙が止まらなかった。将来の夢や高校に通う楽しみな気持ち、周りの人がくれた期待の思いや応援の言葉、今まで私の中にあったものが涙で流されていった。 空っぽになった私を見て、お母さんは優しく抱きしめて、「絶対大丈夫だよ。誰にも染まらずに、自分を貫き通しなさい。進んだところで何をするのかが大切だよ。」と言ってくれた。進んだところで何をするのかが大切。そう聞いて、先生のことを思い出した。先生にも何度か言われたことがある。 そうだ。私の周りには、私のことを応援してくれる家族や友達、先生がいた。 一番行きたかった高校の学校説明会に、朝早くから付き合ってくれたお母さん。 お母さんは、試験の前日にカツ丼を作ってくれたよね。 いつもはそんなに話さないのに、試験の数日前には「大丈夫だよ」って声をかけてくれたお父さん。 お姉ちゃんは自分の高校生活で忙しいのに、嫌な顔一つしないで私が数学が苦手だから夜遅くまで勉強を教えてくれた。 おじいちゃんやおばあちゃんは、合格にご利益のあるお寺に行って「○○の受験がうまくいきますように」とお祈りをして、お守りやお札を私に届けてくれた。 試験前日に「頑張ってね」ってラインをくれた友達。 「○○さんなら絶対大丈夫だよ。」とずっと言って、推薦書も書いてくださった先生。 そんなみんなに申し訳ないと思っていた。だけど。私の家族や友達や先生は結果なんかで判断しない。私は一人じゃない。どんな時でも、私には、私のことを大事にしてくれている人がいる。私は、進んだ場所で私らしく笑顔で過ごすんだ。 今では新しい高校生活がとても楽しみだ。空っぽだった私の中は今も少しずつ変化している。 新たな世界の入り口に立ち、気づいたことは一人じゃないってこと。 瞳を閉じればあなたが瞼の裏にいることで、どれほど強くなれたでしょう。 あなたにとって私もそうでありたい。 卒業式 別れの言葉 3
「早く並んで歌おうよ!」何回この言葉を言っただろう。
練習が全くと言っていいほど上手くいっていない。私たちのクラスは伴奏者がいなかった。だから、CD音源で本番を迎えることとなる。CD音源は私たちに合わせてくれない。私たちが合わせにいかなきゃいけなかった。でも、うまくいかない。教室や音楽室では上手に歌える。だけど、体育館や格技室など広く、反響する場所になると男子、女子、伴奏、全てが合わなくなる。そんな状況から、クラスのまとまりがよくなかった。 男子の練習に私が入って声をかける。みんなが嫌な雰囲気になってはいい合唱ができないと言われていた。必死に、明るい雰囲気を作ろうとできるだけポジティブな声をかける。そんな中で、女子は私が不在の中でもパートリーダー中心に一生懸命練習をしてくれていた。男子の中にも、「音がわからなくなったら、この人の声を聞いて合わせよう」とか改善策を出してくれている人もいた。でも、それでも、クラスのまとまりがよくない状況は続いた。 私たちの出番は三年生の中で一番最初。よくも悪くも印象に残る。伴奏とずれたら全てが崩れて、他クラスの引き立て役で終わってしまう。 二組は練習がまとまっていて、自分たちで意見を出し合いながら練習できていた。 三組は駒ルネにかける気持ちも大きく、聞いている私たちの心を動かす歌が歌えた。 そんな他のクラスを羨ましく思うこともあった。 でも。私は一組がすきだった。辛さはあったけど、段々みんなの歌が良くなっていくのがわかったから。少しずつみんなの思いが一つになっていくのがわかったから。 大地讃頌の学年合唱が終わり、ついに私たちの番。 さっきまで不安でいっぱいだった。でも、本番前の楽屋での練習の時、前で一組のみんなの顔を見ていたら、みんな目つきが全然違って、全力で歌っていた。 やるしかない。今までの練習を無駄には絶対にしない。このクラスならきっと大丈夫。 本番の合唱は本当に本当に上手だった。上手で、感動して、嬉しくて、歌いながら涙が出そうになった。 最初からやって欲しかったけど、このクラスを信じて、ここまで頑張ってよかった。 どのクラスも今まで以上の出来だった。二組だって、全てのパートの人たちの声もしっかり聞こえて、バランスの良い合唱になっていた。 三組は全員の心が一つにまとまって、気持ちが伝わってくる合唱だった。 一組がトップバッターで良い合唱をしたから。もし、一組の合唱で他のクラスの心に火が灯ってくれたのであれば嬉しい。 一年の頃から「三年生になった君たちの歌が楽しみ」と言われていた私たち。 この卒業式では、これが最初の、私たち卒業生の歌。スロースターターなんてもう思いたくない。 これで本当に、私たちが歌う、最後の大地讃頌。最初から、本気で。 卒業式 別れの言葉 1、2
「良い合唱ができる力はあるのに、なんで言われてからじゃないとできないの」
先生に言われた。 やる力はある。なのに出し切らないのがこの学年の課題だった。なんの行事でも不安な始まり方だった。学年委員や実行委員が言っても、仲間の声なのにあまり響かない。先生に言われないとできない。言われるとできるようになるが、次の週には忘れてしまう。しっかりとできるようになるのも、リハーサルや予行の後。そこからは本気になり、みんなで同じ方向を向いて取り組むことができる。 だけど。もっと最初からエンジンがかかっていれば、もっともっと練習して、もっともっと完成度の高いものが作れたんじゃないか。 そう思っていたのは僕だけじゃない。 僕たちの学年は、はっきり言って「スロースターター」だった。 女子のムカデがスタートする。進みはスロー。止まった。また動き出す。僕たちにバトンが渡った時には他のクラスはゴールしていた。 「運動会」それは体育委員の僕にとって絶対に優勝したい行事だった。 大ムカデは僕たち三年二組が得意とする競技だ。他クラスは、全員リレーが速く、大縄の回数は僕たちより多い。それでも大ムカデだけは負ける自信がなかった。 そして迎えた運動会予行。女子からスタートをしたが、初めから歩数が合わず、ゆっくり歩いている感じで進み、最下位でバトンを受け取った。しかし、さすがの僕たち男子は怒涛の追い上げを見せ、なんとか二位でゴールすることができた。一位を狙っていたが、挽回もできたし、とりあえず安心した。大ムカデで勝つためには女子がもっと上手くならなければ。残り少ない練習により一層力を入れた。「女子が遅くなったとしても、俺らがそれを挽回して一位に躍り出ようぜ。」そうみんなに呼びかけると、二組の男子たちはよりスピードが上がるように、練習に力を入れてくれた。 ついに迎えた運動会当日。僕たち大本命の大百足の出番がきた。足の紐のチェック。しっかり結んだ。並びも確認する。大丈夫。完璧の状態で臨んだ。女子にも「がんばれ!スタートが大事だよ!」と声をかけ、ムカデが始まった。 「頑張れ!」一生懸命応援した。だけど。スタートがうまくいかない。他のクラスは競り合っているのに、二組はどんどん引き離されていく。二組の女子が男子にバトンを渡す前に、他のクラスは男子までゴールしていた。「二組の得意とするムカデ」そのムカデで最下位になってしまった。 いくら頑張ってももう無理だ。そう思った。「女子は何をしているんだ」という声も聞こえた。だがその時、まだゴールしていない女子の、一生懸命バトンを繋ごうとする姿が見えた。「もう最下位だから、無理だ。周りに見られて恥ずかしい。」そんな思いで適当に戻ってこようとしていたっておかしくないのに。女子も悔しいんだ。それはそうだ。みんなで「一位を取ろう」と言い合ったのだから。女子の懸命に戻ってこようとする姿を見て、嫌なことを言う男子もいなくなった。 「こうなったら俺らの爆速見せようぜ!」女子がやっとゴールする。これからは俺らの番だ。順位が問題なのではない。俺らの練習の成果をここにいる人たちに見てもらいたい。始まりから、練習よりもすごい力が出た。アドレナリンが出て、スイスイ進む。その時、周りから応援の声が聞こえた。夢中になっていて分からなかったけど、よく見たらもうゴールしている一組も三組も一生懸命声を出して応援してくれている。後輩から「速!!頑張ってください!!」という声も聞こえる。先生方が近くまで来て「最後まで最後まで!」と声をかけてくれている。順位で競い合う運動会だが、この駒留中が一体になっている。 勝てなかったことは悔しかった。でも、俺らのムカデは駒留中のみんなを一つにした。僕は体育委員として、誇らしかった。最後まで諦めずにやり切った二組のことが。そして、僕たちを敵なのに応援してくれた一組や三組のみんなのことが。そして、僕たちにやり切る力をくれた、後輩のみんなや先生方のことが。 3月22日 給食
メニューは牛乳、ごはん、小松菜と春雨のサラダ、ほっけのあずま煮、けんちん汁です。
本年度最後の給食です。 太子堂調理場の皆様ありがとうございました。生徒の皆さんは感謝の気持ちを込めて、残さず食べましょう。 大掃除
4校時は大掃除でした。3年生の教室も1・2年生が分担し清掃しました。
1年生 百人一首大会3対3で行う源平合戦で、自分のチームの札がなくなったら勝利となります。 どのチームも1枚でも多くとれるよう、一生懸命戦っていました。 保護者会
1,2年生の保護者会が行われました。保護者の皆様お忙しいところご出席いただきありがとうございます。
3月21日 給食
メニューは牛乳、スタミナ丼、シシャモのから揚げ、魚はDHAを多く含み肉食が多い私たちに大切な食品です。残さず食べましょう。
第77回卒業式
3月19日第77回卒業式が挙行されました。在校生、卒業生ともに素晴らしい合唱でした。ご来賓の方々からもお褒めの言葉をいただきました。
卒業生の皆さんの活躍を期待しています。 在校生歌練習
明日の卒業式に向けて在校生の歌練習が、会場準備の前に行われました。
3月18日 給食
メニューはシュガートースト、ポークシチュー、ツナサラダです。
3年生は最後の給食になります。 1年生体育 ダンス発表会男子は各クラス3チーム、女子はクラスごとに振り付けを考え踊りました。 どのチームも個性豊かでかわいらしいダンスを踊ることができました。 3月15日 給食
メニューは牛乳、カレーライス、胡麻サラダ、デコポンです。3年生は本日を入れ、あと2日の給食です。残さず食べましょう。
卒業式予行
全校生徒で行いました。その後、各種表彰を行いました。
3年生を送る会
感動的な会でした。
3年生を送る会
3年学年主任の先生からお礼の言葉がありました。
3年生を送る会
3年生の退場です。
3年生を送る会
3年生よりお礼の言葉入りの花束が贈られました。
3年生を送る会
3年生よりお礼の言葉と歌がありました。
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