全校朝礼の様子11月11日 全校朝会の学校長の話 おはようございます。 先日、2年生が視覚障害をもった人がパラリンピックで行うゴールボールを体験しました。目が見えないアスリートの方を、9期生が待つ体育館の入り口に誘導した時のことです。『早いですね。もう集合しているのですか』もちろん、集合した9期生からは私語は一切聞こえてこないので「どうしてわかりますか?」と聞いたところ、『先生が話している内容でわかります。生徒さんたち、真剣に聞いていますね』とまるで見ているかのように話をされました。体験教室の終了後も校長室でフナキボの生徒の真剣な取り組みを盛んにほめていました。目が見えない分、耳から入る音でその雰囲気を感じ取る方にとっても、生徒のひたむきな態度に感動したのです。 その前の週に船橋希望中のNIEを取材するために新聞社の方が来ました。実はこの方、生まれつき耳が聞こえません。校内を案内し各学年の授業も見学されていきました。翌日、その方からお礼のメールが来ました。『生徒の雰囲気がとてもよく挨拶をしっかりされていたのに感動しました』と書いてあったので「耳が聞こえない方が挨拶をしっかりしているということは口の動きでわかるのですか」と返信したところ次のようなメールが来ました。 「口の動きはもちろんですが、船橋希望中の生徒さんはみんな私の目を見て挨拶をしてくれています。目で挨拶をしているから、とても明るい雰囲気を感じました。私もこんな中学校で学びたかったです」 昨年認定されたユネスコスクールに求められている目標のひとつが、世界中の人が障害の有無に関わらず手を取り合って課題を解決していくことです。そのためにはまず相手と気持ちを通じさせることが必要ですが、フナキボ生の日常の挨拶と話を聞く姿勢が聴覚や視覚に障害をもっている方の心届くことが改めてわかりました。ユネスコスクールに認定された背景がこんなところにもあると思います。これからも自信をもって学校生活を送ってください。 |
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