『お知らせ・TOPICS』のコーナーでは、「今日のできごと」や「おしらせ」など更新された順に砧中の生徒や教育活動の様子を紹介しております。

校則についての考え方

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砧中学校においては昨年度より、
見直すべき校則については見直す方向で、
その簡素化に取り組んでまいりました。

今年度も保護者の皆様からのご指摘を踏まえ、
既に様々な見直しに着手しております。
見直しの基準の一つとして
生徒や保護者から教員が質問されて
理由を明確にして説明できないものについては
現状に合わなくなっているとの見方から
原則廃止をする方向で検討しております。

また見直しを進める上で
生徒の意見を参考とするために
生徒会掲示板による意見箱を設置して
生徒の意見を広く公開し、
また質問に対しては各担当が検討しています。

砧中学校ではこれまで何かを変える場合には
その途中経過を明らかにしながら
メリットとデメリットを検討して
様々なご意見を踏まえて変更を行って参りました。

しかし、今回ホームページに公開した校則については
4月当初にお示しした学校生活の手引きと異なっており、
その経過をお知らせする機会がありませんでした。

今回の変更につきましては
ホームページアップ前に
区教委からの指示を受け文言の削除等行いました。
ホームページアップ前に
事前に変更理由をお知らせする機会がなく
結果的になぜ4月当初と異なるのかといった
説明責任を果たせていない状況にあります。

今回の手続きは
これまで本校が行ってきた取り組みとは
その手法が異なっていることから
改めてこの機会に状況説明をさせていただきます。

今回区教委とのやり取りの中で
その手法こそが校則の押しつけと同じ手法であり、
検討過程の透明化を図ってきた本校にとっては
説明責任を果たせるものではないことを伝えております。

砧中学校では
社会の縮図としての学校生活において
時間を守る、遊びと学習のけじめをつける、
身だしなみを考えた服装のあり方など
一定の規律は必要と考えています。
それは実際の社会へ出た時に
最低限のマナーとして求められるものであり、
義務教育段階においてこそ
その基本を学ぶ必要があると考えるからです。
また今後、国際的に活躍していくことになれば、
TPOに応じたドレスコードなど
儀礼の重要性を認識しておくべきと考えています。
儀式においては
その儀式にふさわしい色を選ぶなどの配慮も必要であるため、
儀式的行事での身だしなみ指導は今後も行ってまいります。

今年度前期に生徒会から
運動会後の水無月祭の企画案が出されました。
この企画案は生徒会役員が何度も練り直し
教員との調整を経ながら
最終的に職員会議の了承を得たものです。
一度や二度の提案では当然反対意見もあり
了承を得るまでには長い道のりとなりました。
社会に出ても企画案が一度で通ることはありません。
「総論賛成・各論反対」や「想定外のデメリット」など
様々な壁が待ち受けており、
企画案を何度も何度も磨きながら
最終的に認めてもらうために試行錯誤します。
そういった意味からも今年度の生徒会の取り組みは
教員もともに考え、企画案を磨きに磨き、
最終的に了承を得ることができたものであり、
将来、様々な企画を立てる上での貴重な体験となりました。
雨天順延のため、水無月祭は実施できませんでしたが、
その検討過程こそが学校教育のダイナミズムであり、
今後の生徒会提案の道しるべとなるものと確信しています。

砧中学校では引き続き経過の透明化を図り、
一定の規律のもと
生徒・教員がともに考え
一つ一つの課題を解決していきたいと考えています。

その上で
規律に違反した生徒に対しては
頭ごなしに強制するのではなく、
違反した理由などをしっかりと聞き取り、
次にどうするべきかを考えさせる機会としたいと考えます。

また集団生活を苦痛に感じる生徒には
時には規律から一定の距離をとり、
少し猶予の期間も設けながら
寄り添い、支えていきたいと考えています。

今後とも砧中学校の教育方針をご理解いただき
ご助言等賜りますようお願い申し上げます。


校長 建部 豊

※ホームページ公開の「学校生活の手引き」は
トップ画面「配布文書」を開き、
「おしらせ」にあります。
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行事予定
12/4
(水)
教育相談、進路面談始