全校朝礼校長講話の内容です。 みなさん、おはようございます。今日は全校生徒がそろう最後の朝礼です。 先日の地域合同防災訓練では、とても貴重な体験をする機会となりましたが、災害発生時に自分がやるべきことは何か、考えることができたでしょうか?「備えあれば憂いなし」ということばがあります。防災訓練をきっかけにして、新たに「自分のやるべき備え」について考えて、できることをやっていきましょう。 ところで、私は、3学期始業式で「3学期のテーマは準備の学期」と伝えました。その3学期が終わろうとしています。みなさんは、4月からの新しい生活に向けて、どのような準備ができましたか?そこで、「準備すること」について、ある人物の言葉を紹介したいと思います。 2015年に行われたラグビーワールドカップで日本代表は、強豪南アフリカを破り、「史上最大の番狂わせ」と大きな注目を集めたことを覚えているみなさんもいるでしょう。南アフリカの世界ランキングは現在世界6位、ちなみにサッカーの世界ランキング6位はスペインでした。いかにこの勝利がすごいことか、サッカーを好きな人ならわかってもらえるのではないかと思います。その日本代表を率いたのが、オーストラリア人のエディー・ジョーンズさんです。かれは、著書の中で「成功は準備がすべてである。怠慢や過信を見直し、準備をきちんと行わない限り、成功は望めない」と言っています。強豪国に勝つための準備をきちんと行い、そして成功を収めたのです。 また、彼は、「未知の世界に飛び込み、次のステップへ進む勇気が必要だが、勇気とは、慣れた自分を捨てることである」と語っています。人は、何をすれば自分がよりよくなるかをわかっているのに、なかなか実行しないという意気地のなさを誰もが持っています。そこを突き崩すのが「勇気」だと言うことです。そして、「努力を怠って、実力を発揮したり、向上させたりできる人などいない」と言い切っています。エディー・ジョーンズさんの言葉は、私たちにもあてはることがたくさんあります。 3年生は、義務教育を終えて駒沢中を巣立ち、一人ひとり自分で切り開いた進路に進んでいきます。新しい進路先でさまざまなことに挑戦してください。失敗してもひるまずに、前向きに努力できる人になりましょう。未知の世界に挑戦するという決意は固まっていますか?そのための準備には何が必要ですか?しっかり自分の力で考えてください。 2年生は、最上級生になるという覚悟はできましたか?もう先輩には頼ることができません。1年後の自分が到達すべき目標を見据えて、今から一つひとつやるべきことを着実にやっていきましょう。「今」を大切に努力できる人の下に、素晴らしい「未来の成功」が訪れます。 1年生は、上級生になるという自覚が備わりましたか?新入生の手本となる先輩の姿とは、どんな姿なのでしょうか?大切なことは、「当たり前のことを当たり前にやる」ということです。「時間を守って行動すること」はその根本です。ぜひ、ことばではなく、行動で手本を示してほしいと思います。 来週はいよいよ卒業式です。これまで大きな力を発揮してくれた3年生を祝うために、全校みんなで協力して、素晴らしい卒業式を創っていきましょう。期待しています。 平成30年3月13日 全校朝礼 |
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